King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

先進国の憂鬱その2

2006年05月14日 02時23分29秒 | 日々のこと
中国が経済を拡大させていく過程で、日本の経済にいや
世界の経済に大きく関係する出来事があります。
世界の関心事は、中国の最近の資源爆食振りです。
そして、CO2も出し放題です。その排出が京都議定書で
削減していく事が決まっています。なぜそんなものが決められて
先進国が主導していくのか。

いくら止めようとしても温暖化事態もう止められないという
現実的な予測が出ているらしいですが、先進国が集まって
このままでは南の小さな島は海に飲まれてしまうから炭酸ガスを
放出しないでおきましょうこんな企みは何を意味するのでしょう。
いくら先進国がもう環境に悪いから排出をやめようと言ってこれから
経済を発展させて国を豊かにしていくんだという発展途上国の
行動を止める事ができるかそんな権利があるのかというのが、
この問題をややこしくしています。さんざ今まで発展を享受して
来た先進国の面々が今それを反省して昔に立ち返ろうという
のかと思ったら、これは新たなビジネスルールだったというのが
事の真相のようです。

まず、各国の排出規制があり、もしそれができない場合、
余裕のある国の排出権を買ってもいいし、途上国の排出を
少なくしてもいいというルールです。そこで途上国扱いで
排出規制にかからない中国の莫大な排出を先進国が
寄ってたかって排出量を買うために集まっているのです。
中国が途上国扱いというのがまずおかしいと以前は
考えていましたが、これがもともと先進国の企みであること、
ビジネスルールであること、以上でまだ中国は一流の国で
はなく、先進国の企みに参加できないばかりか、依然
先進国の草刈場でしかない現実が明るみに出てきました。

中国が各地であさって石油探査権や採掘権を買い捲って
いますが、日本ではバイオ軽油が流通を開始するという
ニュースがありました。もともと鉱物資源として湯水のように
使えるほど安かったから石油の価値があったのですが、今の
ようにどんどん値上がりしてしまうと代替燃料にシフトされて
しまい、産油国が困るのです。ここ数年は原油は上がる
一方で、これはこれで中国を各地に原油を買いあさらせる
理由になっていたのでしょう。

今後原油に変わる新たなビジネスチャンスとして環境と
それを巡る巨額な排出権の売買という金が金を生む
複雑な錬金術が先進国だけでまた醸し出されて行く
のでしょう。
コメント
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