King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

イマジンそしていちご白書

2006年05月10日 23時38分26秒 | 日々のこと
NBAプレーオフカンファレンスセミファイナル第2戦スパーズ対
マブスをうとうとしながら見ました。
前半のつまらなさはなかったですね。
何でエブリジョンソンがベストコーチ賞なんでしょうか。
ナッシュのMVPは、これはそうですよ。うなずきます。
ベンウォレスも当然ですね。
スパーズのホームコートなのにあの男はベンチのすぐ後ろに
いましたね。彼がいたからベストコーチ賞かな。

マブスがスパーズを痛めつけた試合でしたが、後半ダンカンを
中心にしたハーフコートバスケをして一時はペースをつかむかと
思うとそれを突き放したマブスの攻撃は見事です。攻撃といいつつ
これを可能にしたのが、ディフェンスからの速攻ですね。プレス&
アタックという戦法です。パーカーも故障勝ちでジノビリはもはや
彼のペネトレートの入り方が研究されてしまって、通用しない、
となるとダンカンのワンノンワンしかないという現状でしょう。
ネストロビッチやモハメッドを最初から使い、インサイドを固め
凌いでハーフコートでゆっくり攻める、そして早い展開は使わない
というのがありきたりだけど、次回は使ってくるシナリオです。

普通に闘えばまだまだ強いスパーズですから、第7戦までやるで
しょうね。ただ見ていて面白いかは別です。ダンカンのワンノンワン
はつまらないからね。その基本技こそ、ダブルチームという基本技で
防げるし、ファウル要員まで使う固い攻めを作るマブスにどこまで
ゴリゴリやって後は外からボンボン入れれば良いという他のチームの
ような攻めができないでしょう。オーリーもバリーも外から楽に打たせて
もらえないから確率落としているし。

サンズとクリッパーズは面白いゲームですね。サンズの場合、相手の
強さを引き出しつつ、圧倒的オフェンス力で叩き潰すバスケだから
見ていて手ごたえというか、ああここまでやっているのかと感心する。
守りが強いチームというのが最近のプレーオフの常識のようなものだけど
その中で異彩を放っています。もちろん昨年よりディフェンズがよくなった
と評判ですが。

イーストはヒートがネッツに敗れるという波乱がありました。まあ、まだ
一回負けただけですけど。シャックもひとりで守っているような感じ
だといやなんでしょうね。自分ばかり狙って突っ込まれたら切れるよな。
でもこれはれっきとした普通に誰でも考えられる作戦です。
ピストンズはもう強さが違うね。レブロンジェームスがいくらひとりで
点をとろうが関係ないという感じです。もちろん彼に点をとらせる
のもゲームプランのうちですが。

NHK BSでロック映画特集をやっていてイマジンを見ました。その
前に『いちご白書』を見ました。
主人公の大学生の別に革命に対して特に活動家として真摯に
日々を送るわけじゃなく実はちゃらんぽらんでいい加減なところが
実に心を打ちます。最後は、イマジンでも歌われているギブピース
アチャンスを円陣を組んで歌うシーンがとても印象的です。ジョンの
葬儀の時に集まった人がろうそくをともすシーンを思い出させる野次馬
がろうそくに火をつけだすとなんかうるうるしてきます。なんか人は
奇跡を起こせるのじゃないかという淡い希望を抱きます。

アメリカや日本は、当時まだ平和で民主的でのんびりとしていたんだと
感じます。私はジョンレノンの事を夢想家だとか、ばかな平和主義者
とも思いません。彼は現実に戦場に兵士が出て死んでいる時に平和の
訴えをして、それぞれ叩かれたわけですが、あれだけ有名で富みもある人が
そんな一銭にもならない事をやったから、世の中からは馬鹿だといわれたと
思います。彼ほどの影響力があれば、もっと楽に音楽業界のトップとして
ずっと影響力を保てたと誰でも思うでしょう。それをしないから、現実的
でないとか薬をやって捕まったから、昔からばかな奴なんだととるのも
いかがなものでしょうか。

いちご白書の中にすでにジョンの歌が使われ、毛沢東の写真を飾って
いるところが笑わせます。毛沢東の写真を飾っているようじゃ革命も
成功しないだろうです。こういう映画をゆるい感じで作れるところが
アメリカの公平性というか懐の深いところをみせるすごいところです。
しかし、考えてみると朝鮮戦争からベトナム戦争、湾岸戦争、イラク
侵攻とアメリカが現実に行った戦争を考えるとアメリカが武力により
何をなそうとしているのか、現実にその結果として起きていることと
2001年のテロ以来、アメリカが戦場となる可能性とアメリカがそもそも
元凶で世の紛争が起きている現実を我々はより真摯に考えてみる
必要があると思います。

ジョンレノンが死んだのは1980年その場所には記念碑があるという。
何年か前、NHKがイマジンと言うドキュメントを作りました。その時
改めてその歌の持つ力を感じました。人は、彼はばかな夢想かだと
言う。しかし、普通の感性の人にあの歌詞があの歌が歌えたでしょうか。
NHKのドキュメントはきれい過ぎて本当に何も考えない人が、平和は
大事だよねと賛同するつくりになっています。映画のイマジンも全てを
紹介しきれていません。ビートルズの生い立ちやヨーコオノがどのような
影響を与えたかとかなぜ彼らが宗教とかインドとかに傾倒して行った
かとか、現実の問題として薬中でよく解らない変な女と結婚して
若者を惑わす危険人物というのが当局の見方で、あれは薬中の
ばか者で、言っている事は世迷言で現実が見えていないとしっかりと
レッテルが貼られています。

現実に若者が戦争に行かなくなったら国が困ります。
今日本の若い人たちも、中国や北朝鮮や韓国はすぐに攻めてしまう
べきだと感じている人がほとんどだといいます。そして、戦争ができない
国だから、中国や韓国がなめて領海侵犯でも領土不法占拠もやって
来るのだといいます。靖国神社参拝も内政干渉であり、日本は土下座
外交ばかりというのは、そんなレッテルと同じものです。

核を持ったり武装しなくては何も交渉できないというのも
まったく誤りです。朝鮮戦争でもベトナム戦争でもアメリカは
日本を再軍備して、兵を投入したかったのです。ベトナム
戦争に多くの韓国兵が参戦したことはあまり知られていません。
しかし、日本は平和憲法を盾に拒否しました。今の総理に
かつての総理と同じ事ができるでしょうか。アメリカがただ
押し付けたものだったら、そんなものすぐ書き換えろと言えた
はずです。現実としてそれが今行われようとしているのですが、
世界標準だとか国連の常任理事国とか変な理屈をつけて
段々高い理想と非戦の誓いがないがしろにされようとしています。

相手が持っているのだから持たないとやられるというのは、
なんと貧相な発想でしょうか。相手も持つのをやめろというのが
平和憲法を持つものの使命です。今まで丸腰でいて更に
その丸腰でも言うことは言う姿勢を今後強めていくべきでしょう。

コメント
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