King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

神は全てお見通し。

2006年05月30日 23時48分51秒 | スキー
昨日電話で、横手山スキー場にまだやっているか
確認をしたところ、明日もやりますとはっきりと答えたので、
いつもどおり6時に出発して横手山へ行きました。

軽井沢、万座ハイウェイ、そして渋峠という何度も
通ったし昨年も行ったスキー場です。
その時は、もんきちさんの運転でどちらかというと観光
のようなドライブでスキーはおまけのようなものでした。
今回は、先週のかぐらで終わってしまうとコブのイメージが
悪いままになってしまうという懸念が頭に引っかかり、
どうしてももう一度滑っておきたいということで出かけました。

ずっとかぐら通いで2時間ちょいで着いちゃうかぐらと違い
横手山はやはり雲の上です。私の車のカーナビではいくら
再探索しても長野方面からしかアクセスしません。私は
かまわずいつもの吉井から長野道、碓氷軽井沢インター
から中軽、万座ハイウェイから志賀を目指します。
何度も通ったこの道がカーナビに出てこないということは
万座と志賀はつながっていないのか?地図を移動させて
詳しく見てもつながっているのにルートが選ばれません。

もしかしてなんか通行止めか。ちょっと気が気ではありませんが、
そのままとにかく行くことにします。万座温泉手前では、こんなに
緑が濃くなってからこの道を通った事がなかったと思いました。
いつも、真っ白な世界か、葉が落ちた見通しのいい枝ばかり
見慣れていました。それが、今日はみどりに邪魔されて
枝並が見えません。このから松の中に混じるだけかんばが
ずっと白樺だと思っていました。しかし、白樺もありますが、
ほとんどがだけかんばと知ったのはつい最近です。

今位の新緑もまたきれいです。冬の枯れ枝のリズムもいい
のですが、若葉に混じるだけんばの枝もいいリズムです。
朝日山のリフトを見ながらやはりつながっていたかあと安心
して、志賀に向かいます。この道を走って思ったことは、
神は何でもお見通しだということです。このように何の遮蔽物
もなく空にちかずくとそんな気がするものです。荒々しい山肌と
地から息吹く白煙、降り注ぐ太陽と、夏の雲。こんな空の
下でスキーをしたことはありません。

人間が考えている悪巧みや昨日犯した過ちも全て神に筒抜け
だと感じる今日の空。人が山に登りたがる気持ちもわかります。
渋峠ヒュッテに9時に着き、迷わず一日券を買い求め20分には
滑り始めます。昨年は3組くらいしか人がいなかったのが、今日は
20人くらいいたでしょうか。リフトは2本動いていましたが、滑れるのは
ほぼ1コースです。これで3000円は高いですね。しかし、今の時期
滑れるのは駒ヶ岳とか月山とか限られているし、首都圏からの
距離を考えれば仕方ないということにします。家から150kほど
でした。

リフトのすぐ脇にラインコブが出来ていてそれをほぼずっとやるの
ですが、最初の頃はほぼ最後まで行けるのに疲れてきて段々
コブのリズムについていけなくなりました。斜度がないので、そのまま
何もせずまっすぐ滑っても降りられるのですが、モーグル滑りと
基礎滑りとバンク滑り風の人と色々いて最初私はモーグル滑りを
真似していましたが、それが先週の納得の行かなくなった元だと
気がつき、年配の基礎滑りの人の真似をすることにしまた。しかし、
その頃には疲れがたまりだし、コブの最深部に板を入れる事が
できなくなりました。

最初は、なんでもなくできていた事ができなくなっています。
そして、昨年と同じジャンプしてドスンと落ちる滑りになりだして
これはもうだめだと思い、休憩にしました。11時30分になって
いたのでお昼にしました。850円なりのカレーを渋峠ロッジで
食べました。横手山ヒュッテまで行って食べるということも一瞬
考えましたが、もはやコースがつながっていないので、ただ食事
のためにいくほどのことじゃないので、誰もいないロッジで食事し
て、そのまま座敷で仮眠しました。すぐ人が来てうるさくなり
車で仮眠の続きをしに行くと雨が降り出して、時に氷の粒も
混ざる天候の急変がありました。これを期に横手山まで下りる
ことにしました。

ラフォーレ志賀の前の駐車場で仮眠の続きをし、1時から再開
をします。ただ、横手側は人が少なくて私が起き出した頃、午前
券の人が帰りだすところでした。止まっていた車も半分になり、
私のほかに3人くらいしかいません。天候は、横手山は曇っては
いるものの明るい天候でした。熊の湯の赤い屋根も見えます。
横手山に来たのは、こちらの方がいいコブがあると思ったからです。
昨年来た時には、入口が少し融けかかっているもののコブ斜面が
残っていました。それが今年も滑れると思ったのです。しかし、その
コースはもう完全に溶けてなくなっており、かろうじてコブが4コブくらい
あるところがあり、それを思いっきり深いところを攻めて見ることに
しました。

最初こそ大転倒でしたが、次から問題なく最深部を攻める事が
できました。昨年のイメージではとにかくリフトが遅いイメージでしたが、
今日は全然問題なくスムーズでした。エスカレーターの上のリフトも
動いていて昨年はこのリフトが風で止まったり動いたりして山頂の
ヒュッテに行けるかどうか悶着がありました。一瞬ここでもそのリフトに
乗って見ようか考えましたが、スキーブーツでヒュッテまで歩くのも
馬鹿らしいので、やめました。そんなにして食べなくてはいけないものも
ないですし、そこのコーヒーが忘れられないというのでもないですから。

3時になると横手山側にも雨が降り出して私も終了としました。
温泉はなしです。こう暑くなると温泉も入った後が気持ち悪いので
どうも入る気になれません。それにそんなに汗もかかなかったので。
コブ以外のところではダラーと滑りがちですが、私の前にいたおじいさん
は緩斜面でも板が走らないところでもしっかりと角付けしてストックを
衝ききれいにシュプールをつけています。それに刺激を受け私も
なるべく細いシュプールをつけるべく常にエッジを立てて自分のシュプールを
見つけては繰り返しその上を同じように滑る練習をしました。

やはり年齢とか関係なく向上心が重要なのが良くわかりました。
11/1から始まった今シーズンのスキーも今日で終わりですが、
課題とか結果とかは重要じゃないというのが心に残り、実際に
私には何が残ったのかとか考える替わりに来シーズンもこのまま
熱心に取り組めるか、上達する気持ちがあるかというシンプルな
問いかけが残ったのです。神は全てお見通しだ。
コメント
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