King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

ほのかな熱情

2014年04月14日 10時16分00秒 | 珈琲
心ときめかせる体験とか

静かな慕情というものの共感を得辛くなっている
世の中だと思います。

コンビニですべて解決してしまう世の中だったり、ネットで完結し
てしまう人には到底想像できない世界なのかもしれません。

珈琲の味の世界をああだこうだ言うのもまさにそんな世界です。

しかし、明日の珈琲がないという切実な思いを持つ人もいて
それには必ず応えたいと思うのです。

私も先日のスキー行では失敗して珈琲を持たずに行ってしまい、
ああ珈琲があればという思いを何度もしました。

そんなほのかな熱情が世の中を動かしているのだと私は
思います。

それをもたない人の不幸を嘆くより、これはグルメなどと気取った
ものでなく切実な人間の性であり、人の営みそのものなのだと訴え
て行かなくてはなりません。

これからもそんな熱情に応えていきたいと自分の熱情を熾火にして
思うのでした。
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人の流れとは

2014年04月14日 09時41分58秒 | 珈琲
春を感じるといっても人それぞれです。

でもあたたかくなり花も咲いているとなるとなぜか人は
それでは出かけてみようかと思うようです。

昨日の秩父地方は本当にすごい人でした。

昼時の蕎麦屋さんはどこも店先に順番待ちの人が並び
駅から花の名所には人の列が続きます。

そんなにぎやかな様子とは全く無縁で静かなのが当店です。

ひっきりなしに上がる花火となんとなくわさわさとした雰囲気は
伝わるものの、日曜日には抜け道のように通る車が当店の前の
細い道を駆け抜けますが、それも昨日は少なく静かなものです。

季節のブレンド『霞』は実は春を感じた人のブレンドです。

春に飲むブレンドでもあり、逆になれば季節を気づいてから飲んでも
問題ないので、逆に春らしい味ですと誘っています。

そこら辺の感じを説明するには記録的大雪から冬の終わりにを
飲んだ方なら理解していただけるのでは。

毎月季節のブレンドを楽しみにしていただいている人にはそもそも
説明はいらないし、俳句と同じだと思います。

季語を織り込んで、季節の感動を書いていると思われる俳句も
実は自分という宇宙の表現であることを知らずにやっている人が
多いのですが、松尾芭蕉の句が世界の人をまで魅了したように
表現に感応する人は季節のブレンドにも同じだと解ってもらえます。

ですからこんな人通りのない解りづらい店にも通う人があると
いうありがたいことになっています。
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