自分が小学校の頃は確かに「注意欠如/多動性障害」なんて病気はなかった。その時そんな概念があれば自分もきっと「病人」にされていたかもしれない。自分でいうのもなんだが、その後この時の「落ち着きがなさ」が問題になったことはない(まあparanoia的なところは多分にあるかもしれないが)。ここ10~20年の間にこのような精神神経疾患の病名がドッと増えたような気がする。昔は「性格的かたより」とか「境界型病変」ということであったものが、今ではみんな何かしらの「病気」にされているような気がする。病人にされてしまうと、周囲の扱いも「病気」ということで面倒くさいものになる。換言すれば綿密な対応が求められるのである。それは時に腫れ物に触るような接し方、あるいは対応の仕方が要求されるようである。