吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

学校健診 その2

2012年05月14日 06時51分17秒 | インポート

 自分が小学校の頃は確かに「注意欠如/多動性障害」なんて病気はなかった。その時そんな概念があれば自分もきっと「病人」にされていたかもしれない。自分でいうのもなんだが、その後この時の「落ち着きがなさ」が問題になったことはない(まあparanoia的なところは多分にあるかもしれないが)。ここ1020年の間にこのような精神神経疾患の病名がドッと増えたような気がする。昔は「性格的かたより」とか「境界型病変」ということであったものが、今ではみんな何かしらの「病気」にされているような気がする。病人にされてしまうと、周囲の扱いも「病気」ということで面倒くさいものになる。換言すれば綿密な対応が求められるのである。それは時に腫れ物に触るような接し方、あるいは対応の仕方が要求されるようである。