さてこの高齢男性の振舞であるが、もし彼が正常の人であれば、いい歳してマナーも守れない可哀そうな人であるか、あるいは被害者意識の強い人とも考えられる。またあるいは「大人の階段」を途中で踏み外して子供のままで歳をとってしまった人なのかもしれない。
いずれにせよ社会生活を営むには不適当な人である。
しかしもしかしたらこの年齢である。認知症の被害妄想症状だとしたらもう諦めるしかない。
認知症は治るものではない。そして周囲のものが治そうとするものでもない。周囲はあきらめて寛容に受け入れるしかないのである。
認知症は記憶障害の疾病である。通常財布を仕舞って「はて、どこにしまったかしら?」と場所を忘れるのは老化現象で、ただの物忘れである。認知症はしまった場所だけでなく自分がしまったという行為まで忘れているので「財布がなくなった」という。
そして誰かが(家人が)持って行ったのだろうとか、あげくは誰かに盗まれたといいだす。
もちろん自分は忘れたという感覚がまったくないので自分は正常だと思っているのである。
これが認知症の被害妄想の病態である。
いずれにせよ社会生活を営むには不適当な人である。
しかしもしかしたらこの年齢である。認知症の被害妄想症状だとしたらもう諦めるしかない。
認知症は治るものではない。そして周囲のものが治そうとするものでもない。周囲はあきらめて寛容に受け入れるしかないのである。
認知症は記憶障害の疾病である。通常財布を仕舞って「はて、どこにしまったかしら?」と場所を忘れるのは老化現象で、ただの物忘れである。認知症はしまった場所だけでなく自分がしまったという行為まで忘れているので「財布がなくなった」という。
そして誰かが(家人が)持って行ったのだろうとか、あげくは誰かに盗まれたといいだす。
もちろん自分は忘れたという感覚がまったくないので自分は正常だと思っているのである。
これが認知症の被害妄想の病態である。