吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

保釈判断「妥当」「疑問」=実刑後の許可も増加-逃走事件で専門家 その3

2019年07月04日 05時54分20秒 | 日記
 やっぱりここで出てくるのは医療事故で医師が逮捕されたときに、ほとんど保釈が認められないという不公平な差なのである。
 今回の事件の逃亡者は保釈中に再犯したり、あるいは逃走中に一般市民に危害を加えたりしないとも限らない。少なくとも医療事故を起こした医師よりもはるかに社会に及ぼす危険性は高いのである。
 また「逃亡の恐れについては保釈金で担保されている(ので議論にならない)」とコメントした元東京高裁の判事三好氏は、ごく普通で一般的な感覚が欠如しているとしか思えない。

 片方で医療事故での不当逮捕、不当勾留し保釈を認めないということをしておきながら、今回の事件ではとくに「前科も重くないので保釈は妥当」としまた「保釈云々ではなく保釈後の収容の問題」と涼しい顔で言い切るところは責任逃れというか傲慢な体質の表れだと感じる。
 保釈後、検察の再収容方法にも問題はあるが、そもそもの「不当保釈」という種をまいたのは、保釈を認めた裁判所なのである。猛省を促す。