吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています。診療日には毎日更新しています。

乳腺外科医の準強制わいせつ事件、逆転有罪「懲役2年」 東京高裁 その4

2020年07月17日 06時32分19秒 | 日記
 医療現場ではありえない数々の出来事の証言は、医療現場で働いたことのある者ならすぐにわかる。検察のDNA鑑定で、被告検体を捨ててしまったというずさんな行為は極めて意図的で恣意的な力を感じる。きちんとした検査結果報告書もなく鉛筆書きのメモが重要証拠になるというのは解せない。また被告側看護師証言や医師鑑定人の意見が全く無視されていることも腑に落ちない。
 一方、確かにいくつか医師側にも不利な点はある。朝から手術するまで1回も手洗いをしていないので自分の術前診察の触診で自分のDNAが被告胸部に残ったというのは特に院内感染などがうるさく言われている昨今手の消毒はその都度行うのがふつうである。また術中マスクをしているはずだが助手との会話で飛沫が術野の患者の胸部に付着したとか・・、これらもちょっと理由としてはありえない。