自分が昔、「心肺蘇生法を学校現場にも普及させよう」と、ある行政の委員会で勧めたこともあったが、当時そこに出席した教育長の方から「学校教諭は多くの業務を抱えており、そんなものを挟み込む余地はない」と鼻で笑われた。あれからずいぶん経つが、近年重要性が少しずつ理解され教育現場でのエピペンを含めた心肺蘇生の普及が進んでいる昨今である。
今回の事件は、「意識がなく普段通りの呼吸でなければ心肺蘇生開始」という流れが理解されていなかった。死線期の顎を動かす動作を「まだ息をしている」として心停止と判断しなかったらしい。大昔の「心肺蘇生なんて・・・」と教育長に言われた時代からみれば進んではいるが、現場でのきちんとした施行はまだまだなのである。それにしても裁判で争われる時代になったのである。学校教師に対する継続する心肺蘇生法の実技実習はやはり重要なのである。
今回の事件は、「意識がなく普段通りの呼吸でなければ心肺蘇生開始」という流れが理解されていなかった。死線期の顎を動かす動作を「まだ息をしている」として心停止と判断しなかったらしい。大昔の「心肺蘇生なんて・・・」と教育長に言われた時代からみれば進んではいるが、現場でのきちんとした施行はまだまだなのである。それにしても裁判で争われる時代になったのである。学校教師に対する継続する心肺蘇生法の実技実習はやはり重要なのである。