最近のニュースで小6の生徒が高校生の兄の所有していた大麻を吸引したと報道された。まあなんとも悲惨なニュースである。通常の家庭環境なのかと疑問を抱かざるをえない。さて毎度のことであるがTVの情報バラエティでの報道である。大麻吸引時の症状を述べていた。「めまい、嘔気、嘔吐、興奮、注意力障害、記憶力低下、学習能力低下」など同列で述べていた。麻薬の薬理作用は基本的には鎮静系である。であるからすべての臓器に対して抑制方向に働くはずである。ということは「呼吸数減少、脈拍減少、血圧低下、腸蠕動低下、鎮痛作用」などでありその結果で注意力散漫になったり集中力が低下する。また少し過量になると嘔気嘔吐は見られるであろうが通常量では見られにくいと考えられる。めまいや興奮はこの「down系」の薬剤より「up系」の覚せい剤での特徴である。たまさか麻薬の常用で耽溺状態の場合は、離脱症状の時に不穏、興奮を示すかもしれない。しかしながらTVの報道ではすべての症状を同列で報道していたので誤解のあるところである。