春になって食欲が増したかもしれない。久しぶりに体重を測ったら2〜キロ増えていた。この歳になってあまり肥ると、そのへんでぶっ倒れても誰も助け起こしてはくれなくなるから要用心だ。
どんなものを食べているかは写真のとおりだが、一見独創的に見えるものもそうではない。昨日の余り物や賞味期限が切れるものをどう処分するかでかなり無理をしてつじつまを合わせたものが多いからだ。
もっとも時たま、その取り合わせの意外性が思わぬ味覚を引き出したりするから、それもまた調理をする者の僥倖かもしれない。
焼きそばだが、ソース味ではなく、顆粒かつおだしと薄口醤油のあっさり味。
揚げが入った志の田ラーメン。赤ウィンナーは期限切れのため無理やり入れた。
前日の余り物、舞茸の天ぷらとわかめネギのうどん。
前日の余り物をぶち込んだパスタ。あっさり味にし、上に大葉をのせた。
そろそろ冷たい麺をということで乾麺からのざるそば。
ベーコンとネギのカレーうどん。出汁はカレー粉と手持ちのスパイス、タバスコなどをぶち込み、メリケン粉と混ぜたもの。
前日の小海老の天ぷらの余りで作った「天ぷらラーメン」。
■以下、筍の話
農協で500円で買った1キロ余の筍。直径35センチ、うちで一番大きい鍋で湯がく。
小糠と鷹の爪を入れ、落し蓋をして1時間半湯がく。
鍋のまま平熱になるのを待って、皮を取り去り、真水に浸す。この水は時折取り替える。写真には撮らなかったが、竹皮の下の部分の柔らかいところ(姫皮)は包丁できれいに取り外せば、生姜と薄口出汁のおひたし風でつまみが一品できる。吸い物やみそ汁の具にもいい。
筍は煮付けなどにしたが、一部は筍ご飯にして弁当に。
弁当にしなかったものは私自身の昼食に。
■付・地三つ葉の話
最近、農協の朝市でゲットしたもののうち、一番嬉しかったのはミツバの100円。これがそこらのスーパーで売ってるヒョロヒョロっと去勢されたような代物と違って、茎も太く、しっかりした古武士の風貌をもついわゆる「地三つ葉」なのだ。
三つ葉はこれでなくっちゃと思う。これをお浸しにしたらしっかりとしたくせのある味と強い香りでたまらないのだ。
子供の頃、疎開先で家の周りやちょっと湿気のある土地でこれを採ってきては食べた。これぞわが三つ葉の原点。三つ葉は吸い物や茶碗蒸しなどの添え物ではなく、それ自身紛れもなく主役なのだ!