わが家には、樹齢50年ほどのツツジが2本あって、それぞれ白い花と赤い花をつける。
赤い方は玄関脇にあって道路にはみ出したりするので時折剪定していて、樹高は限定されているが、白い方は伸び放題にしてあるので、樹高は五メートルほどに至り、その先端部分は二階の私の部屋のデスクの正面に面している。
ただし、ツツジは下から咲き始めるので、下半分は満開に近いが、上半分はまだまだつぼみの段階である。それにしても、老木で樹勢が衰えたのか、以前よりも花が上がってくるのが遅くなったような気がする。
ところでこのツツジ、一〇年ほど前までは白は白、赤は赤とそれぞれの色に咲いていた。それが、最近では、白の方にまるまる赤い花がついたり、花全体は赤くなくとも赤い斑が入ったりするものが見られるようになってきた。
しかし、その現れは年によってまったくランダムで、法則的なものを掴むことはできない。だんだん増えてくるわけでもないし、場所が決まっているわけでもない。その現れ方も違っている。
今年はいままでにない、ちょっと妖艶なグラデイトが見られるものが一輪あった。これまでは花がまるまる赤かったり、くっきりした斑が入ったものはあって、今年ももちろんそうしたものもあるのだが、こうしたグラデーションは初めてだ。
最後の写真は、二階から見下ろしたものだが、窓の正面に至るのが待ち遠しい。
PCや書を読むのに疲れた折など、ふと目を上げるとその先に白い花が揺れていたら、素敵だはないか。
そうなったらまた、追って報告したい。