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岐阜市中心部での高層ビル構想について

2021-12-29 14:50:04 | よしなしごと
 先般、所要のため、今年最後となる岐阜中心街訪問を果たした。
 岐阜で唯一残った百貨店の近くに、建造中の巨大建設物がそびえていた。

          
                  岐阜駅前の高層ビル

 岐阜での三〇階以上のそれは、JR岐阜駅前の二棟のみである。それに新たに加わろうとしているのがその、柳ケ瀬の高島屋南部地域再開発事業に伴うビルの建設である。「柳ケ瀬グラッセル35」と名付けられた文字通り三五階建ての高層ビルが来年には完成するという。

              
 
 岐阜の中心部がその息吹を盛り返す起点になるかどうかが注目されている。
 かつての(といってももう半世紀ほど前だが)柳ケ瀬地区は、週末にはひとと肩を擦り合わせなければ歩けないほどに繁華な街であった。美川憲一の「柳ケ瀬ブルース」はその頃を歌ったものである。

              
 
 今は人もまばらで、シャッター通りと化した通りもある。
 要因はいろいろあるが、ひとつは岐阜を支えてきた繊維二次加工(既製服の生産)が労働集約産業の典型として後進国へと移動し、もはや見る影もないことである。

              

 
 観光業の中心、長良川の鵜飼も、それだけでは集客能力が弱い。しかも、自然相手ときて、雨で濁流と化した日は開催不能であり、近年、それにコロナ禍が追い打ちをかけていて、年間での開催日数は激減し、それに伴い旅館やホテルへの宿泊キャンセルが増加している。

           
              旧来の建物を壊し更地になったこの場所に建造
 
 交通の便の良さがマイナス要因となった面もある。隣県の大都市、名古屋への移動がJR快速でわずか18分なのだ。かくて、岐阜のセレブたちは名古屋へと買い物に行き、岐阜駅近辺のマンションは名古屋勤務の人たちの住まいとなってる。
 
 ようするに岐阜は、今や名古屋のベッドタウンなのである。
 しかし、それがダメだとは言うまい。ベッドタウンだっていいじゃないか。
 それが旧来の人間にとっても、ニューカマーにとっても、住みやすい街であるならば・・・・。

            
                        完成予想図

 とまあ、そんななかで、ほとんどシャッター街と化していたこの地区への高層ビル出現と、それに伴う諸施設がどんな変化をもたらすかは確かに興味がある。
 来年も健康でいられたら、この目で確かめてみたい。

ラントしては、1,2階は商業施設、3,4階は公益的施設、それより上階は居住地区となっている。商業施設にどんな店舗が入るかも気になるが、それにもまして公益的施設の内容が気になる。

 


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