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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

桑の実が実る頃

2011-06-02 03:06:44 | 写真とおしゃべり
 わが家には食べることができる果樹が三本あります。

 ひとつは桜ん坊です。
 これはどういうわけか今年はまったくダメでした。
 もう、樹齢によるものかも知れません。
 今の樹は二代目ですから三代目への「政権交代」をしなければならないのですが、その三代目はまだ植木鉢の中で1メートルにも満たない情況です。

        
 
 もうひとつは琵琶です。
 これはまだ実ってはいないのですが、花がちゃんと咲いた割にそのまま立ち枯れたようで、実を付けているものが少ししかありません。
 ですから、その収穫も期待できません。

        

 そうなると、残るひとつは桑の実しかありません。
 この桑の木、ン十年前にうちの庭にひょろひょろとはえていたのを私が育てたのですが、今や高さは10メートルに迫ろうかという大木です。
 庭に桑の木などと言われますが、別にガーデニングに興味があるわけでなし、来るものは拒まずの結果なのです。

        

 そうした私の気持ちが伝わったのか、この桑の木、とても大粒で完熟すると甘い実を提供してくれるのです。
 そして今年もその季節がやって来ました。
 桜ん坊や琵琶に比べてこちらは豊作です。

        
 
 明日あたりから収穫したいと思います。
 収穫した実は、娘の勤める学童保育のおやつに提供します。
 たぶん子供たちは日常では桑の実を見たこともないと思います。
 ただし、この学童に長く通っている子は知っているはずです。
 黒ずむまで熟したこの実がいかに美味しいかを。

        

 そして、三木露風の『赤とんぼ』の二番の歌詞

 ♪山の畑の桑の実を
  小かごに摘んだはまぼろしか

 を何がしか理解するはずです。

 私は疎開先で飼っていたお蚕さんが、桑の葉を食べるなんともいえない音を通奏低音のように思いだしています。

コメント (3)
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