牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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ほとんどブリューゲル!お酒チョーダイではなくて、御酒頂戴、です。

2017-06-15 12:19:43 | 酒の本棚(書評?)
                           
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酒持ってこい!ではなくて、お酒チョーダイ!です。


昨日の日経新聞のコラム「春秋」に、天皇陛下が上皇になったら京都に、という声が出ていることを引き合いに、維新の際の明治天皇の東京入りのことが書かれていました。


曰く、天皇の東京入りは遷都ではないと言外ににじませつつ、なし崩し的に東京が帝都になった、と。


ピンと来ましたよ!


実は最近、とあるプロジェクトを進めていることもあり、昔の資料等を見ることも多いのですが、一昨日、見た絵です。


こちら


ちょっと見づらいですが、「御酒頂戴(ごしゅちょうだい)」という錦絵。


明治元年、東京入りして江戸城滞在中の明治天皇から江戸(東京)の町民に対して挨拶代わりに酒を振舞った、という豪勢なお話。

なんでも、大町(百軒以上の大きな町には3樽、50軒以上の「中町」には2樽、それ以下の小町には1樽、総数で2563樽を下された、ということです。


当時、維新になってどうなるんだろう?と不安もあった市民
にとってはかなりの大事件(うれしい意味で)で、「御酒頂戴」あるいは「天酒頂戴」という画題で錦絵や版画などが出ているようです。


東京府御酒頂戴 江戸橋日本橋風景
(歌川国輝)

上の絵にも見られるように、町の代表が樽を受け取り、幟や旗で飾り、鉦や太鼓で囃しながら町内に帰っていった、らしい。


拡大
(大坂町は3樽貰った)



これは天酒頂戴
(3代目歌川広重)




これなどは、皆で既に飲んでいる感じ。


東京府御酒被下之図
(歌川芳盛)



拡大


ここまで来ると、ほとんどブリューゲルの民衆、のようですね。


ほら



しかし、もし天皇陛下が京都に住まわれることになったら、京都でこんな感じでお酒を配るのでしょうか。


特需ですね!















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