作文大好きだった私が、どうしても苦手だったのは読書感想文と「将来何になりたいか」。
「大きくなったら○○になりたい」
幼稚園の卒園前に、先生がテープレコーダーを用意して、1人づつ言わせた。
私のなりたいものは心では決まってた。
「およめさん」。
でも、そんな答えの子供は誰もいなかったので私は困った。とにかく私はクラスで一番イジメ幼児だったから、とにかく誰かと同じ答えを同じように答えて目立たないようにしなくてはいけなかったのだ。
ついに私の番になって、先生はマイクを差し出した。
「sakeちゃんは何になりたいの?」
黙りこくっている私にさらに先生は問いかける。
「看護婦さん?スチューワーデス?」
どれも違う。
私は止まったまま答えられない。答えは持っているのにそれを言う事ができなかったのだ。言ったらまたみんなからバカにされる。しかし、ウソはつきたくない!
このままテープは何度も何度も録音やり直しで20分くらい時間は過ぎる。
最後の最後まで一番手の掛かる【ガキ】だった。
最後に嘘ついてまでうなずいたのは、花屋さんだったと思う。
でも、私はあの時からずっと変わらず、なりたいものは専業主婦だった。
その後のいつの時代でも変わらなかった。
皮肉よねぇ。
たぶんもう、なる事はないでしょう。
「大きくなったら○○になりたい」
幼稚園の卒園前に、先生がテープレコーダーを用意して、1人づつ言わせた。
私のなりたいものは心では決まってた。
「およめさん」。
でも、そんな答えの子供は誰もいなかったので私は困った。とにかく私はクラスで一番イジメ幼児だったから、とにかく誰かと同じ答えを同じように答えて目立たないようにしなくてはいけなかったのだ。
ついに私の番になって、先生はマイクを差し出した。
「sakeちゃんは何になりたいの?」
黙りこくっている私にさらに先生は問いかける。
「看護婦さん?スチューワーデス?」
どれも違う。
私は止まったまま答えられない。答えは持っているのにそれを言う事ができなかったのだ。言ったらまたみんなからバカにされる。しかし、ウソはつきたくない!
このままテープは何度も何度も録音やり直しで20分くらい時間は過ぎる。
最後の最後まで一番手の掛かる【ガキ】だった。
最後に嘘ついてまでうなずいたのは、花屋さんだったと思う。
でも、私はあの時からずっと変わらず、なりたいものは専業主婦だった。
その後のいつの時代でも変わらなかった。
皮肉よねぇ。
たぶんもう、なる事はないでしょう。