きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

みんな自由だ 十二月!

2010-10-10 | 友人
G子から電話。
今週来週で引越しするんだ、と言う。
元旦那の様子が少し変で(金を奪われそうで)安心できないから、こっそり出て行くらしい。
弟が引越し費用も貸してくれて、妹の友達も手伝ってくれるんだ、と言う。

それからT男は3人まで女を切ったらしい。
G子はまた別の男からも食事に誘われたのだと言う。

「いちいちT男が怒るんだよ。」
「怒る権利があるのかよ、てめぇが離婚してから怒れよ。」
「そうでしょ?」
「そうだよ。」

G子は「最近は全部T男に払わせてるんだ。」と言う。

「T男って言うより”男”にムカツクんだよね。だから払わせるとザマーミロって思うんだ。」
「なるほど。私だって、【どうすれば最後の最後でこいつをギャフンと言わせられるか】を毎日考えてるよ。実際やるかどうかは別として、毎日考えちゃってるよ。そんなもんだ。」
「それは面白いね、一緒に考えよう。」
「G子は決まってるよ。」
「何?」
「G子は独身で本当にG子を愛してくれる人を見つけて、T男を不意打ちで振ってやるんだ。それが一番ギャフンだよ。」
「これから勉強がもっと忙しくなるし、深入りしない程度に適当につきあって奢らせてやるんだ、sakeちゃん、それで浮いた食事代で二人でご飯食べに行こう。」

G子は「sakeちゃんの気持が分かったよ。」と言うので、「そうかい。」と言った。

「sakeちゃんに相談するまではすごく悩んでたんだ。でも、なるようにしかならないって思ったんだよ。」
「そうだよ。気持は無理矢理変えられないよ。やりたいようにやるしかないんだよ。」
「でも、T男が離婚して、一緒に暮らして家事をするのは面倒なの。」
「私だって。ああ言う経験をするとそうなるよ。365日一緒に暮らして口には出さなくても毎日心の中では(家事を)チェックされてたり、あっちの親戚づきあいや親の介護もあるでしょ。それでどこで何してるか分かりはしないし、当てにならないって言うか・・・愛があれば全ての20代のルンルン乙女とはもう違うんだよ。まぁ、そこら辺は理屈じゃ割りきれない所なんだけどね。」

「他に誘ってくれるもう1人はバツ2で同居人ありなの。でも籍は入ってないからまだいいかな。」
「向こうが誘って食事するくらいはいいんじゃないのかなぁ?」
「T男はラーメン屋ならいいけど、パスタはダメだって。」
「どうして?」
「ラーメンは急いで食べないと麺が伸びるけど、パスタはゆっくり食べて会話を楽しめるからだって。」
「バカか。早くあと1人の女切れよ。」
「男ってどうしてみんなこうなの?」
「女と少し価値観ズレてる所あるからねぇ。G子で満たされるものがあるんだと思うよ。」
「4人の女を切らせて奥さんの所に返すんだから、奥さんに感謝されてもいいよね?」
「ほんとだよ。」
「私が元旦那に浮気されたのも、私が悪かったことになるのかな。」
「うーん・・・私は自分が浮気されたのは、私に思い遣りがなかった面があったと今は思ってる。。。何て言うか、やっぱり愛情がなかったんだよ、今から思えばね。そうなってしまったのは向こうにも原因があったんだけど・・・でもやっぱり当時思い遣りがなかったなぁと思うようになったんだ。」


そして、それを「結婚してるのだから」と言う立て看板だけで、相手を攻撃するのは醜いことでもあると、最近は思っている。
本当に愛情があったら、そういう形にはならないだろうとも。

男は女より弱いところがあるから、それだけでは疲れてしまうんだろう。
それが良いとか悪いとかは別として。

私は当時、旦那を守ろうとしていたのではなくて「結婚している自分」を守りたかったんだと思う。
でも、そう言う勘違いは割と当たり前にあるんじゃないかとも思ってる。
それで心がすれ違っていく夫婦もあり、気付いて立て直せる夫婦もあり、或いは何も気がつかぬまま幸せに終わる場合もあり。
「今」はひと時の通過点だと思うんだ。
泣いてはいけないとか、笑わなきゃ負けだとか、そう言うことじゃなくて。

いいんだよ。そんなのは。


よく「裁判で訴えて慰謝料を取ってやればいい」なんて言う奥さんもいるようだが、その発想のどこに愛情があるんだろう。でも、私も当時はそう言う部類の奥さんだったと思うし、そうなるのも分かるが、それは本当の「正解」ではないと思う。
大切なのが「金」なんだから。(そうなってしまったのも、それまでお互い積み重ねてきたものでそうなったわけだが。)

金を取られるより、事実を知って心をむしり取られるほうが最終的には痛いと思うんだ。
(知らないで済む事は知らない方がいい、と言うことも最近学んだ。男はけっこうしたたたかだよ。)


・・・・と最近は思う。


いつだかブログにチラっと書いたことがあるけど、中島みゆきの「十二月」と言う曲が好きだ。
かなり、えげつない、ドロドロのマグマが湧き出そうな曲なのだが、

♪みんな自由だ みんな自由だ
 人恋しと泣け十二月

と言う後半の叫びに近い部分が好きなのである。

「十二月」の歌詞は→こちらから


男の都合よさにもしも怒りを感じるなら、「自由」で対抗するしかないのである。

好きになるのも、恨むのも、泣き崩れるのも、最後にギャフンを言わせるのも自由なのである。
「今にみておれ」
それらで帳尻を合わせながら、どうにか1人で生きていくのである。