最近、ゴミの出し方が変わったらしい。
どうも近所の人と、出してる曜日や中身が違うようだ。
最初は隣人を「バカだなぁ」と思っていたが、バカだったのは私の方らしい。
こうなってみて初めて、「そう言えばいつだかゴミの案内みたいなのがポストに入っていたなぁ」と思い出す。
忙しくて(?)目を通す余裕もなかった。
たしかここだっけとガサガサ探し出して読んでみると、確かに変わったらしい。
それもハンパでないぐらい変わったらしい。
燃えないはずのゴミが燃える方になっていたり、曜日も変わったようだ。
それから、事務所のゴミも家庭ごみの日に出せるらしい。
今まで何もかもバカスカ、バカスカと平気で分別もせず産業廃棄物として捨ててきたこの事務所。
無料で自治体が雑紙を回収してくれるそうなので、お願いすることにした。
・・・とは言っても、今までが今までなので、そう容易く分別の習慣がつくとは思えない。
この時点で限りなく困難が予想されるが、それでも一応だけトライしてみることにする。
不要のダンボールを一つ用意して、「廃棄用雑紙」と書いてみる。
そして、「自治体で雑紙類を回収してくれるそうなので、ご協力お願いします」と一斉メールを送ってみた。(社長は除く)
夕方、課長とnanuさんがやってきたので、「これが例の雑紙用の箱です。^^」と言ってみる。
nanuさんは「あ、そ。」と言うだけなので、「最近家庭ゴミの出し方も変わったんですよ。ご存知ですよね?」と言ってみると、「あ、そ」と言うだけなので、「家庭ゴミも最近はプラマークのはリサイクルになって別回収になったんですよ。いろいろ変わったんですよ。」と言ってみる。
「オレ、知らん。」
「私も今まで気付きませんでしたが、ゴミの出し方が変わったんですよ。プラマークは燃えないゴミではないんです。」
「オレ、不燃物で捨ててるけど、普通に持って行ってくれるよ。」
「でも、プラマークはもう不燃物ではないんですよ。。。」
すると、nanuさんは「いいんだよ!回収してるんだから。」と言う。
でも良くはないので、「違いますよ。これからはプラマークはプラスティックの日なんです。」と正論を述べるのだが、nanuさんは「いいんだよ!」と言い、「普通のスーパーの袋で回収するものを、オレはわざわざ金を払って専用の(不燃)ゴミ袋で捨ててるんだぜ!税金に貢献してるからいいだろが。」と言う。
「えぇ・・・・・」と呆然としていると、課長が「sakeさん、だんだんゴミは減ってきてるんだよ。」と言う。
「清掃工場もそのうち一つ無くなるらしいよ。」
「ほらな。」
(だからどうでもいいんだよ、と言う彼らと、それでも地球のために少しでもよりよいゴミ捨てを試みる私との違いを見よ。)
たぶん、「廃棄用雑紙」の箱は、日の目を見ることは無いだろう・・・と思いながら次回に続く。