きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

G子が怒る

2012-12-09 | 友人
夜、寝ようとした所でG子から電話がきた。

T男から連絡が来るようになったと言う報告と、会社の話だった。
私は内心(えぇ。。。)と思った。
「T男に会社の話をすると怒るから」と言い、M君とはその話題で「話してもしょうがない」と一方的に電話を切られたと言うので、「どうしてそんなにあちこちでケンカするの?」と言うと、「誰とよ!」と言うので、「例えばT男もそうだし、会社でも、入ったサークルでもケンカして、M君ともそうでしょ、それからその前に留学生ともケンカ別れしてたよね。私ともいつか大喧嘩したじゃない。」と言うと怒ってしまった。

「sakeちゃんは友達がいないじゃない!サークルにも入らないからケンカにならないだけじゃないの!」
と言うので、(あぁ、こう言う挑発的な言い方でこの前は大喧嘩になったんだわ)と思ったけど、このまま黙っているのがシャクなので、「私は会社には行ってるよ、そこではケンカにならないよ、みんなと仲良く仕事をしてるよ。」と言うと、「sakeちゃんの会社と私の会社は違うじゃないの!そんなの比較できないでしょ!」とまた怒り出し、「私が労働局や弁護士と相談して社長と争うのがどうして悪いの?!悪いのはどっちなのよ!それじゃ、sakeちゃん、隣の人が言われも無く大声を出したり迷惑掛けたらどうするの?」と言うので、「引っ越すよ」と言うと、「それじゃマンションを買ってたらどうするのよ、さぁ言ってみなさいよ、どうするのよ!」とガンガン言うので、「まず、下の人や周りに住んでいる人に相談すると思う。それで味方につけてくと思う。」と言った。

するとG子は黙った。

「そうだよ、まず周りを固めるよ。相手に向ってはいかないよ。」と言った。
「このままだとまた私たち、いつかみたいにケンカになるよ。別に私はこのまま黙ってやり過してもいいよ、でもあちこちでそうなるなら、言っておいた方がいいのかなと思って言ってみたんだよ。」


するとG子が泣き出した。

誰かに「正しいよね」と言ってほしいのだ。
あなたのした事は間違ってない、正しかった、と言ってほしいのだ。
どんな時でも自分の味方になってほしいのだ。

でも、それを言ったら、また年中電話も掛かってきてしまう、長々と仕事の愚痴を聞かなければならなくなってしまう。私には私の生活がある。私の価値観がある。
全部全部をG子にあわせる訳にはいかないのだ。

そう、遠い関係の友達なら「そうですよね、本当にそう思います」とペラペラ言えるだろう。
でも、今それを言ったら、また年中電話が掛かってきてしまう。
それに合わせなきゃならない事を「友情」と呼ぶなら、だから私は友達が要らないのだ。


私にだってG子の気持だった頃もあった。
誰かが自分をいつも受け止めてくれて、いつも「そうだね」って言ってくれたら、どんなに楽だろう。
でも、朝も夜もケアしてくれるそんな人はどこにも居ないのだ。

「居ないのだ」と全否定するのは、ちょっと違うのかな。
厳密には「居るかもしれないけれど、それを求めてはいけない」のだ。
だから、「居ないのだ」で良いと思う。
みんな忙しいし、自分のことで精一杯。
ドライだけどそれでいいと思う。最初は情けを掛けても、最後はそうなる。

お互いが50年近く生きてきて、それぞれプライドや、しきたり、価値観を育ててきた。
それぞれに自分の心地よい考え方があるのだ。
だから、うまくやって行くには、「どっちが正しい」とか「あたしはこうなの」ではなくて、「私はこう思ってきたけれど、あなたの考え方もいいね」と(形だけでも)答えることではなかろうか。

価値観は一つだと思うから、違う意見を言われると「自分が否定された」気になって腹を立てるのではなかろうか。

そして肯定するのは人に任せず、自分で自分をウソでも褒めてみよう。
人の価値観に頼らず、自分でいいところを探してみよう。
そうすれば、だんだん自分も好きになれるのではなかろうか。