カラオケから帰る頃、kekeも起きてきた。
「お湯、出るようになった。(レバーが戻ってなかったんだって。)」
「そうなんだ。」
「もうじき誕生日だけど、ケーキ買ってお祝いする?」
「自分の時間を有効に使いたいから。(やらなくてイイ。)」
そしてkekeは部屋にこもり、暇な私は(たまには服でもみようかなぁ)とショッピングモールに行くことにした。
いつもいつも忙しい、あれもしなきゃこれもできないと思っているのに、今日はどうしたことだろう。
たぶんこれは気持の問題なのだ。あれもしなきゃこれもしなきゃという気持が「忙しい」という錯覚を起こしてしまうのだろう。
ショッピングモールは休日は混んでいるが、それ以上に混んでいた。
よそが休みだから、みんなが押し寄せているのだろう。
店もこの日とばかりに売り出していた。
何割引きの赤い紙がどこの店にも貼ってあり、あっちでもこっちでも女性が服をチェックしている。そしてどこの店も福袋を置いていた。
私は個人的に福袋が苦手である。
中身が分からないものを安いからといって買う人の気がしれない。
もっとも買ったことがないから、私が想像するより充実したものが入っているのかもしれないが。。。。
そして私はこの人ごみの多さと、値引きの赤札、くしゃくしゃになって置かれているワゴンの服を見るにつけてだんだん購買意欲が薄れてきた。
前にも書いたが、あちこちの服を見て選別している女性たちを見ると、「きっと男にとっての女ってこうなんだろうなぁ」と思う。あれこれ見て着てみるうちに自分に合うのが分かってきたり、一目ぼれすることもあったり、ほしくても値段が高い高値の花もあったり、思いつきで買った割には着心地が良くて手離せないものがあったり、そしてうんと長く着れるかどうかは、買ってすぐには分からない。。。そしてそれは誰から責めれられるようなものではないのだろう、服が悪い訳でもない。
・・・そんな風に思うのだ。
私は何年か前に捨ててしまった、100円で買った薄手の綿100のペラペラのTシャツがあった。あれは暑い夏に薄手で重宝して、10年以上着ているうちに肌触りがよくなって、手離せないものだったのだが、あまりに着すぎて両脇の下に大きな穴が開いてしまったのである。
それで(どうせ100円で買ったものだし)と捨ててしまったのだが、夏が来るたびにあのシャツは捨てなければ良かった、繕ってでも手元に置けば良かったと未だに後悔しているのである。あんなに薄くて着心地がいいシャツとはもう巡り合えないだろう。
私はそういう女になりたい。
財布にお金も入れて意気込んで行ったが、そこで買ったのは6個入りの「平飼いの卵」なる卵だけだった。(なかなか思い切れない私。。。)
「お湯、出るようになった。(レバーが戻ってなかったんだって。)」
「そうなんだ。」
「もうじき誕生日だけど、ケーキ買ってお祝いする?」
「自分の時間を有効に使いたいから。(やらなくてイイ。)」
そしてkekeは部屋にこもり、暇な私は(たまには服でもみようかなぁ)とショッピングモールに行くことにした。
いつもいつも忙しい、あれもしなきゃこれもできないと思っているのに、今日はどうしたことだろう。
たぶんこれは気持の問題なのだ。あれもしなきゃこれもしなきゃという気持が「忙しい」という錯覚を起こしてしまうのだろう。
ショッピングモールは休日は混んでいるが、それ以上に混んでいた。
よそが休みだから、みんなが押し寄せているのだろう。
店もこの日とばかりに売り出していた。
何割引きの赤い紙がどこの店にも貼ってあり、あっちでもこっちでも女性が服をチェックしている。そしてどこの店も福袋を置いていた。
私は個人的に福袋が苦手である。
中身が分からないものを安いからといって買う人の気がしれない。
もっとも買ったことがないから、私が想像するより充実したものが入っているのかもしれないが。。。。
そして私はこの人ごみの多さと、値引きの赤札、くしゃくしゃになって置かれているワゴンの服を見るにつけてだんだん購買意欲が薄れてきた。
前にも書いたが、あちこちの服を見て選別している女性たちを見ると、「きっと男にとっての女ってこうなんだろうなぁ」と思う。あれこれ見て着てみるうちに自分に合うのが分かってきたり、一目ぼれすることもあったり、ほしくても値段が高い高値の花もあったり、思いつきで買った割には着心地が良くて手離せないものがあったり、そしてうんと長く着れるかどうかは、買ってすぐには分からない。。。そしてそれは誰から責めれられるようなものではないのだろう、服が悪い訳でもない。
・・・そんな風に思うのだ。
私は何年か前に捨ててしまった、100円で買った薄手の綿100のペラペラのTシャツがあった。あれは暑い夏に薄手で重宝して、10年以上着ているうちに肌触りがよくなって、手離せないものだったのだが、あまりに着すぎて両脇の下に大きな穴が開いてしまったのである。
それで(どうせ100円で買ったものだし)と捨ててしまったのだが、夏が来るたびにあのシャツは捨てなければ良かった、繕ってでも手元に置けば良かったと未だに後悔しているのである。あんなに薄くて着心地がいいシャツとはもう巡り合えないだろう。
私はそういう女になりたい。
財布にお金も入れて意気込んで行ったが、そこで買ったのは6個入りの「平飼いの卵」なる卵だけだった。(なかなか思い切れない私。。。)