既に報道されているようにくも膜下出血で倒れ、入院していた巨人の木村拓也コーチが死去しました。日本ハム・広島・巨人でユーティリティプレーヤーとして活躍し、その経験を生かして今シーズンから内野守備走塁コーチとなって、新たなステージでの活躍が期待されていただけに大変残念です。
当日のニュースでは蘇生措置をする様子が報道されていましたが、今日のニュースでは、試合前のノック中に突然崩れ落ちる様子が報道され、ショックを受けました。うずくまるとか、頭を押さえるということではなく、本当に一瞬にして意識を失って倒れるという様子で、いかに当初から状態が悪かったかということが伺われます。
くも膜下出血というと、脳梗塞や脳溢血などと並び高齢者に多い生活習慣病というイメージがありましたが、30代~40代の壮年期に多いのだそうです。そして、ストレスか疲労、動脈硬化の原因となる酒・タバコ・塩分などが良くないのは、他の生活習慣病と同じだそうです。
木村コーチは、巨人での選手時代から家族を広島に残していたそうです。単身赴任は、サラリーマンでもプロ野球選手でもよくありますが、木村コーチは、選手時代からホテル暮らしをしていたそうです。人にもよるのでしょうが、私はホテル住まいなんてとても寛げませんし、食事だって当然すべて外食になるわけです。しかも、木村コーチはベビースモーカーでもあったそうです。あの闘志溢れるプレーの裏側では、体を酷使する生活があったのだと思います。
プロ野球は、さまざまな面で遅れが目立ちますが、今回の件で、選手の健康管理という問題も露呈したと思います。私は、木村コーチのホテル住まいに驚きましたが、報道によればそれは別に珍しいことではないらしく、他の選手は東京ドームに隣接するホテルに住んでいるのに対し、木村コーチが品川のホテルに住んでいることを話題にしていました。自ら命を絶ったオリックス小瀬選手の理由は分かりませんが、そうした精神面を含めた健康管理というのはプロスポーツにとっては非常に重要な問題です。企業活動でいえば、もっとも重要な経営資源をどのように管理するかという問題と同じです。今後、こうしたことが起きないように、もっと健康管理に留意してほしいものです。大人なんだからという考えもありますが、まったく任せっ放しも考えものです。ぜひ、こうしたことが起きないようにしてほしいものです。