遼くん…なんて言ったら、本当は失礼ですよね。石川遼選手は、今や日本を代表するトッププロなんですから。しかし、そのトッププロが涙するというのは、よほどのことですよね。
新聞でしか読んでいませんが、マスターズでわずか一打届かず予選落ちし、涙を流したそうです。それだけ、この一年間マスターズに期するものがあったのだと思います。精神面、技術面で万全を期して臨んだマスターズで一打届かなかったことか、上位に入れなかったことか、それは石川選手にしか分かりませんが、全身全霊をこめた目標を遂げられなかったための涙なのでしょう。しかし、先日の五輪の浅田真央選手の涙でも感じましたが、こうした涙を流せるのは、ごく一握りの幸せな人だけだと思います。それは、単純に一握りのエリートという意味ではなく、自分が打ち込むものを見つけられ、それに打ち込み、最高の位置を臨むまで来られたのですから。
傍から見た勝手なもの言いですが、石川遼選手は今回の涙(敗北)でさらに大きくなるような気がします。まだまだ伸びシロがある石川選手ですから、簡単に乗り越えられる壁や、簡単に乗り越えられる流れではなく、高い壁や、抵抗が強い流れであるほど、彼を強くするだろうからです。
大きく成長する石川選手を来年のマスターズで見たいですね。