中田翔については、何度か書いています(「顔つき」「脱皮」「中田翔、太り過ぎだぞの巻」)。その中田翔が二軍落ちです。今シーズンの日本ハムは、皆さんご存じの通り、下位に低迷しています。もともと大砲も、ビッグネームもいなかった平均点打線が今シーズンは不発で、若手には大チャンスだったのに、そのチャンスを生かしきれませんでした。
ある記事の中では、「こんな『据え膳』の大チャンスな状況に対してもガツガツしていない草食系な姿勢」と書いていました。以前、そんな中田選手にいつもは辛口の豊田泰光氏が結構暖かい言葉をかけており、それに対して異論を唱えました(「ものの見方」)。
別に自分の見方を誇るつもりはありませんが、やはりこの状況を打破するのは、自分自身しかないのだと思います。才能は誰もが認めています。周囲に出来るとすれば、自分自身が何をしなければいけないかを気づかせることではないでしょうか。まだまだ厳しさが足りないヤンキー兄ちゃん顔を本当に怖い勝負師の顔に変えるような大人がいてほしいですね。
一方、20勝しますと宣言した内海はまったく勝てなかった昨年が嘘のように開幕4連勝をしています。本当になってしまうかもしれない出足です。前にも言ったように、よほどの覚悟でなければ言えないことを観衆の前で言ったのは、それだけのことをした自信の表れでもあるでしょう。長野の加入で尻に火がついた昨年の新人王松本哲也も二年目のジンクスなど考える間もなく飛ばしています。一方、火をつけた長野も控えスタートでしたが、好走守で実戦的なところを示して(「長野、猛アピール」)、レギュラーの位置を手にしつつあります。
やはり、食うか食われるかのプロの世界です。こうした競争の中から、本物は磨かれてきます。松井だって二軍スタートでした。イチローだってそうです。清原は一軍デビューですが、誰もが文句を言えない成績を上げました。
中田翔も顔つきが変わったと、ファンにも分かるくらいの取り組みが必要でしょう。死に物狂いで取り組んでいることは、素人にもわかると思います。正念場です!