第83回選抜高校野球大会が開幕しました。震災を受けて開催の是非も検討されましたが、無事開催へとこぎつけました。年間を通じて百数十試合を行うプロ野球とは訳が違います。妥当な判断だったと思います。
そして、開会式で選手宣誓をした創志学園主将も立派でした。創部1年目で1年生しかいない中で、センバツに勝ち上がってきたことも立派ですが、震災や仲間のことに思いを馳せる、その宣誓の言葉には力があり、とても心がこもっていました。
同じ「しゅしょう」と呼ばれる人でも、言葉にまったく力も、心もなく、国民に届かない人もいますが、センバツ大会は、創志学園主将の宣誓を聞けただけでも価値があると思います。
一方、プロ野球の開幕問題は、節約大臣がまたキャンキャン言ったことに対して、某球団オーナーが、「開幕はお上が決めることではない」と息巻いたそうです。こっちの言葉は、どっちもどっちですな。確かに、開幕問題はお上が決めることでもありませんが、国民や多くの企業が節電に協力したり、休業を余儀なくされていることをどう考えるのでしょうか。そして、被災地のことを慮る選手やファン(国民)の意向も関係ないんしょうかね。
「パ・リーグがいろいろ先に決めているが、交流戦をやらなくてもいいですかね」と、恫喝するかのような傲岸不遜な言葉を吐いたそうですが、その球団のブランド力も今や大したことはなく、ダルビッシュや、田中将大、涌井などと対戦することで、かえって人気を得ているんじゃないでしょうか。
こういう非常時ですから、試合数を減らしたっていいでしょうし、星野楽天監督が言ったように、12月までやったっていいでしょう。大事なのは、選手・ファンがともに納得して開幕できて、被災地の人たちにも喜んでもらえるプレーを見せることだと思いますけどね。
↓ すべての人に春が訪れますように!