鹿島春平太チャーチ

「唯一の真の神である創造主と御子イエスキリスト」この言葉を“知っていれば”「天国での永生」は保証です。

Vol.11 「人間と比較しつつ天使を(7)~~あの純真なダビデ少年が~~」

2006年10月31日 | “エホバ”の奥義

                    

前回の話に関して、すこし説明不足な点があったようです。

 権能を持つと被造物は横暴になりやすい、という点を、人間の事例で理解しておく必要がありました。

天使は見えませんから、我々の現実的な意味理解は、人間の例を通してみないと無理なんですね。

 そうですね、ダビデ王のケースで見てみましょうか。

                    

 あのダビデさん、純真そのものの少年だったダビデが、王になったら「信じられないような横暴」をしてしまっています。

 ある人妻の色香に惑わされて、王宮に呼び寄せ自分の女にしてしまう。

そして、その夫である戦士を激戦地に送らせて死ぬようにしてしまう。

・・・横暴ですねぇ~。


+++


 あのダビデ少年がどうしてそんなになってしまったのか? 

王になって、そういうことができる権能を手に入れてしまったからでしょう。

 正確には権威ですが、権威というのは日常的に使っていると、それが「外から与えられた資格」であるということがわからなくなってしまいます。

自分に身についた権能だという感覚になって混同していってしまいます。

もう権威も権能も同じ、要するに権力です。

                    

 ダビデさんも最初は、王になっても出来れば部下にも「納得させて」やりたいと思ったでしょう。

相手に事情を説明してやらせようとはしたでしょう。

庶民の羊飼いから成り上がった方ですから。

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 だが、本来、そんなコトしなくても命令だけで動かせる地位にいるのですからね。

だんだんと説明したりしてるのが面倒になってくるんですね。

日々の業務が非常に多い立場ですからね。

それに2年目3年目になると同じような命令事項がでてきます。

 「ええい、もういちいち説明なんかしておられない」 それで命令だけで「わぁっ~」とやってしまうことが多くなります。 

配下の官僚に「丸投げ」してしまうことも増加します。

お前ら、よきに取りはからえ、とね。 

こうして官僚の権力も次第に増大していきます。

 で、それが習慣になる。これすなわち、横暴になるということですよね。

+++

 田舎の家族で特別扱いされた(特別な権威を与えられた)長男、長女はそのミニチュア版みたいなものですね。

 人間の力は、こういう心理変化、心の動向に逆らうことは出来ません。

だから、米国でも大統領(強大な権威を与えられている)は二期、8年を上限にして、それ以上は法的に出来ないようにしてるんですね。

                    

余談です。 

(だから、日本の政治も、早く早く、政権交代が可能な体制にしないと、完成しないんですね。

別に春平太は、民主党のファンでもなんでもないんですが、日本のために、この政党に、一日も早く一度政権を担当させねばならないんです。

 小泉君が郵政民営化をした時点で、日本の次の最重要政治課題は、そこに来ています。

 能力に不安があっても、それはやらせていれば速やかに習得していきます。

なのにその必要を一貫して言い続け、支援し続けている財界人は、京セラの稲盛さんだけなんですね。

情けない。

人々の投票行動も、日本の知的民度の低さを露呈するのみでね。

しょうもない民族・・・当面は・・・。

でも、早く気づかないと・・・)




                    

話を戻します。

 だけど、アメリカ大統領だって肉体を着た人間ですよ。

自ら風になって人間を吹き飛ばしたり、炎になって人間を焼き殺したりなどできません。

悪霊を追い出したり、病を癒してしまうことも出来ません。

それでもせいぜい「8年まで」としないと、大統領に横暴の気質が出来上がってしまう。

+++

 天使は、前述のような不思議の全てが出来るんですよ。

強大な権能です。

この状態で自由にしておいたら、もう、横暴・凶暴になること間違いないでしょう。

軍隊の規律で厳格に縛ってあげる状態で、そういう存在として(創造主が)創るのは適切なことなんでしょうね。


(続きます)


                    




コメント (11)
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