「聖書の空間理念」さっそく援用してみよう。
天使が職分ごとにグループに属して働くことは前述した。
そこに創造主を賛美するグループもあった。
賛美は重要な職分である。
その天使長は姿かたちも知性も卓越したものに創られていた。グループも大きかっただろう。
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ところが、あるとき彼は自分も創造主のように賛美されたいと欲求する。
そして天国の一角で配下の天使たちに自分を賛美させはじめる。
<天使長が悪魔に変質>
これは重大な職務違反で反逆である。
創造主はどうするか。ここで「空間理念」を援用して解読しよう。
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創造主は戦う天使団をもちいて彼を、「宇宙(牢獄)」の中に追い落とすのだ。
天使には「悔い改め」の心はない。
彼は創造主への対抗心を持ち続けるうちに、悪魔に変質する。
そして天使長だった身分を生かして牢名主となる。
牢名主は、牢屋の中で君臨する君主だ。
悪魔は、宇宙という空間の中での君主となるのである。
今回ここまでにしよう。
(続きます)