かねてから行きたかった上海の魯迅記念館と魯迅故居。記念館がある魯迅公園に入ったところ、地面に置いたラジカセから音楽をじゃかじゃか流しての社交ダンスの集まり。和やかに練習している人も、真剣な表情でひとりで型を繰り返す人もいる。
その中に、汗だくで皆を指導する男がいた。暑いのにネクタイを締めている。こちらのカメラに目を止めて、顔をレンズに密着せんばかりに近づけ、これは何だ!ペ、ン、タッ、クス?、と破顔大笑。どこかで見たと思って、帰国後、本棚を探した。あった。『季刊クラシックカメラ No.11 メータード・ライカ』(2001年)のミノルタCLEの頁に、海原修平による作例が掲載されている。10年近く前とぜんぜん変わっていない。やはりミノルタCLEにも顔を近づけたのだろうか。
※撮影はすべてPENTAX MX、M35mmF2.0、Tri-X、ケントメアRC、2号フィルタ
『季刊クラシックカメラ No.11 メータード・ライカ』(2001年)
●中国の古いまち
○上海の夜と朝
○上海、77mm
○北京の散歩(1)
○北京の散歩(2)
○北京の散歩(3) 春雨胡同から外交部街へ
○北京の冬、エスピオミニ
○牛街の散歩
○盧溝橋
○平遥
○寧波の湖畔の村