Sightsong

自縄自縛日記

蔵出し『四次元の世界?』

2011-06-05 01:08:08 | もろもろ

突然、生家の母から封書が届いた。私が小学生の時に原稿用紙に書いた物語が入っていた。思い出した、ああ、しょうもない。たぶん小学5年性の頃である。担任の先生からは何のコメントもなかった。母よ、なぜ突然送りつける。

以下、全文掲載(笑)。

『四次元の世界?』

 その日、私はへんな夢を見た。目玉焼がにらんで「おいで、おいで、ここへおいで・・・」とさそうのだ。まあ、へんな夢だった・・・と考えながら、ゆったり起きた。朝食はお茶づけと、みそしるだ。その時、母が「目玉焼も食べなさいよ。」と言ったのだ。私は「夢とおなじ・・・。」と笑いながら目玉焼を食べようとした。
 その時!目玉焼がにらんだのだ!
 「ギ・ギャアアアァァァ・・・」
 どのくらい眠っただろうか?はっと目をさました。ここはどこだろう?平凡ないなかである。しかし、見たこともない。私は何げなく空を見た。
 「ウワァ~~~~!」
 な・な・なんと・・・鳥が飛んでいたのだ!しかも・・・焼鳥が!・・・・・・「しかし・・・うまそう!」 私はさけんだ。そうすると焼鳥がおどろき、肉をおとしてきた。私は食べた。なかなかの味だ。
 その時、「ボワヮヮヮ・・・」という音と同時に、私の体は宙にういた。それだけではない!なんと、私は焼鳥になっていたのだ!
 「・・・ア?・・・」 気が遠くなった。~~~~
 はっと気がついた時、なにか飛んでくるのが見えた。「ナニイッ?」
 ブタだ。焼ブタが飛んでくるのだ。
 私は、またもや食べ物に目がくらみ、全部たいらげてしまったのだ?
 「シマッタ!」
 私はわめいたが、時すでにおそし、焼ブタになっていた!
 私は、ここで気がついた。「ここの世界はどうせ、食べた物に変身するのなら、自分を食ってやろう?」 しかし・・・なぜか口に入らなかった。それはそうだ。巨大な焼ブタと、巨大な鳥肉を食ったのだから。しかし、のろのろしていると、何かに食われてしまう!
 「モ、ヤケ!」
 私は私を全部食ってしまった・・・
 その時、光ばかりのトンネルに入っていた。
 ヒュウゥゥゥ・・・ 「ドブ~ン!」
 私はどこかのドブ川へ・・・
 「これ、そんな所で何をしておる?このなわにつかまりなされ。」
 時代げきにでてくるようなかっこうをした人にたすけてもらった。
 しかし、急にその人は、こう言った。
 「き・・・きさま、田吾作か?」
 たしかに私は田吾作という名前だったので、
 「ハイ、そうですが・・・」
 と答えると、そのおっさんは、
 「ここで会ったが3年目・・・父のかたき!」
 と言って刀をぬいてくるのだ!そこで私は、
 「まあまあ、これをあげますから・・・」
 と言いつつ、ビー玉をわたすと、喜んで帰っていった。
 どうもさっきからへんなことばっかりと思って、ほっぺたをつんねりつんねりした。
 「ギャー!イタイ!」
 私はまたもや、光のトンネルへ・・・
 気がつくと、私は宇宙船の中でそうじゅうしていた。目の前を見ると、みかんそっくりの星だ。ちゃくりく方法が分からないので、ついにぶつかった。地ばんがやわらかく、オレンジ色だったのだ。まさにみかんだ。しかし、人間はすんでいた。私は人にはかまわず、地面をほりまくって、腹いっぱいみかんをたいらげた。
 そこの人間は、この星の中身をしらなかったようだ。その時、「×☆#Φ+?」としゃべってきた。おどろいているようだったので、私は身ぶり手ぶりで「食べろ!」と話した。
 人間は、お礼に目玉焼をくれた。私は、
 「ギャアアァァ・・・」とわめいてしまった。
 またまたトンネル・・・だが、トンネルが2つに分かれていた。私は左の方を選んだ。
 パッと出てきたのはもとの世界だ!
 それからは、私は目玉焼を食べなくなった。
           終わり