突然、生家の母から封書が届いた。私が小学生の時に原稿用紙に書いた物語が入っていた。思い出した、ああ、しょうもない。たぶん小学5年性の頃である。担任の先生からは何のコメントもなかった。母よ、なぜ突然送りつける。
以下、全文掲載(笑)。
『四次元の世界?』
その日、私はへんな夢を見た。目玉焼がにらんで「おいで、おいで、ここへおいで・・・」とさそうのだ。まあ、へんな夢だった・・・と考えながら、ゆったり起きた。朝食はお茶づけと、みそしるだ。その時、母が「目玉焼も食べなさいよ。」と言ったのだ。私は「夢とおなじ・・・。」と笑いながら目玉焼を食べようとした。
その時!目玉焼がにらんだのだ!
「ギ・ギャアアアァァァ・・・」
どのくらい眠っただろうか?はっと目をさました。ここはどこだろう?平凡ないなかである。しかし、見たこともない。私は何げなく空を見た。
「ウワァ~~~~!」
な・な・なんと・・・鳥が飛んでいたのだ!しかも・・・焼鳥が!・・・・・・「しかし・・・うまそう!」 私はさけんだ。そうすると焼鳥がおどろき、肉をおとしてきた。私は食べた。なかなかの味だ。
その時、「ボワヮヮヮ・・・」という音と同時に、私の体は宙にういた。それだけではない!なんと、私は焼鳥になっていたのだ!
「・・・ア?・・・」 気が遠くなった。~~~~
はっと気がついた時、なにか飛んでくるのが見えた。「ナニイッ?」
ブタだ。焼ブタが飛んでくるのだ。
私は、またもや食べ物に目がくらみ、全部たいらげてしまったのだ?
「シマッタ!」
私はわめいたが、時すでにおそし、焼ブタになっていた!
私は、ここで気がついた。「ここの世界はどうせ、食べた物に変身するのなら、自分を食ってやろう?」 しかし・・・なぜか口に入らなかった。それはそうだ。巨大な焼ブタと、巨大な鳥肉を食ったのだから。しかし、のろのろしていると、何かに食われてしまう!
「モ、ヤケ!」
私は私を全部食ってしまった・・・
その時、光ばかりのトンネルに入っていた。
ヒュウゥゥゥ・・・ 「ドブ~ン!」
私はどこかのドブ川へ・・・
「これ、そんな所で何をしておる?このなわにつかまりなされ。」
時代げきにでてくるようなかっこうをした人にたすけてもらった。
しかし、急にその人は、こう言った。
「き・・・きさま、田吾作か?」
たしかに私は田吾作という名前だったので、
「ハイ、そうですが・・・」
と答えると、そのおっさんは、
「ここで会ったが3年目・・・父のかたき!」
と言って刀をぬいてくるのだ!そこで私は、
「まあまあ、これをあげますから・・・」
と言いつつ、ビー玉をわたすと、喜んで帰っていった。
どうもさっきからへんなことばっかりと思って、ほっぺたをつんねりつんねりした。
「ギャー!イタイ!」
私はまたもや、光のトンネルへ・・・
気がつくと、私は宇宙船の中でそうじゅうしていた。目の前を見ると、みかんそっくりの星だ。ちゃくりく方法が分からないので、ついにぶつかった。地ばんがやわらかく、オレンジ色だったのだ。まさにみかんだ。しかし、人間はすんでいた。私は人にはかまわず、地面をほりまくって、腹いっぱいみかんをたいらげた。
そこの人間は、この星の中身をしらなかったようだ。その時、「×☆#Φ+?」としゃべってきた。おどろいているようだったので、私は身ぶり手ぶりで「食べろ!」と話した。
人間は、お礼に目玉焼をくれた。私は、
「ギャアアァァ・・・」とわめいてしまった。
またまたトンネル・・・だが、トンネルが2つに分かれていた。私は左の方を選んだ。
パッと出てきたのはもとの世界だ!
それからは、私は目玉焼を食べなくなった。
終わり