Sightsong

自縄自縛日記

ルイ・ヘイズ@COTTON CLUB

2015-01-07 23:49:58 | アヴァンギャルド・ジャズ

なんとルイ・ヘイズ来日、約25年ぶりだという。その風神ぶりを体感すべく、丸の内のCOTTON CLUBに足を運んだ(2015/1/7、2nd set)。

Abraham Burton (ts)
Steve Nelson (vib)
David Bryant (p)
Dezron Douglas (b)
Louis Hayes (ds) 

最初の曲、マルグリュー・ミラーの「Soul-Leo」。どうもさほどのエネルギーの放出がなく、エイブラハム・バートンのテナーも重たい。ああこんなものかなと思っていると、身体が温まったのか、調子が上がってきた。

ヘイズのドラムスは一音一音のアタックが強烈で、硬質な破裂音を発する。これに絶えることのないシンバルワークが重なるともうたまらない。ずっと一挙手一投足を凝視してしまった。たしかにかつての人間扇風機のような風圧はないのかもしれないのだが、それを感じることはできる。それで十分である。

これまでピンとこなかったスティーヴ・ネルソンのヴァイブも、勢いに乗って攻めるところを見ると、聴きなおしてみようかと思えた。


終演後、サインをいただいた

●参照
ルイ・ヘイズ『Return of the Jazz Communicators』
ルイ・ヘイズ『Dreamin' of Cannonball』 
ルイ・ヘイズ『The Real Thing』
フレディ・ハバード『Without a Song: Live in Europe 1969』


"カラパルーシャ"・モーリス・マッキンタイアー『Dream of ----』

2015-01-07 00:09:58 | アヴァンギャルド・ジャズ

気が向いて、"カラパルーシャ"・モーリス・マッキンタイアー『Dream of ----』(CIMP、1998年)を聴く。

"Kalaparusha" Maurice McIntyre (ts, fl)
Michael Logan (b)
Pheeroan akLaff (ds)

2013年に亡くなったときは一瞬だけ再注目されたものの、昔から地味な存在のサックス吹きである。シカゴAACMの中にあってこの普通さであれば仕方がないのかもしれない。

改めて聴いてみても、渋い、とか、地味、とか、乾いてる、といった言葉しか頭に浮かばない。もっとも、地味で渋いブルースはいいものだ。(ところで、同じCIMPレーベルから出されているフランク・ロウの作品でも、同じテイストの乾きを感じたのだが、これはレーベルの音作りによるものだろうか?)

むしろ、フェローン・アクラフの機敏かつ力強いドラムスが聴きどころなのかもしれない。わたしはこのドラマーが昔から好きなのだ。どうやら今年(2015年)の秋には山下洋輔ニューヨークトリオの日本ツアーが予定されているようで、久しぶりにアクラフやセシル・マクビーのプレイを体感しに行こうかと思っている。


フェローン・アクラフ、2004年 Leica M3、Pentax 43mmF1.9、PRESTO 1600、イルフォードマルチグレードIV(光沢)、2号フィルタ

●参照
”カラパルーシャ”・モーリス・マッキンタイアー『Forces and Feelings』
フェローン・アクラフ、Pentax 43mmF1.9