ジョー・マクフィー+インゲブリグト・ホーケル・フラーテン『Bricktop』(Trost Records、2015年)を聴く。
Joe McPhee (ts)
Ingebrigt Haker Flaten (b)
ジョー・マクフィーの泣きと情のテナーはグッとくる。 音のよじれも旋回も濁りも、溢れる情とともに力強く絞り出されている。1曲目「Harlem」では、オーネット・コールマンの「Lonely Woman」の引用も聴きとることができる。
ともにブルースの道を歩くのはインゲブリグト・ホーケル・フラーテンであり、ここでは、ダブルベースに専念している。やはり指が力強く、軋みも含め押し出しが強いのはいいのだが、フラーテンだからこその不満がある。別にブルースに付き合わずとも、もっと突破力のある表現がこの人ならできそうなものだ。
●ジョー・マクフィー
ユニヴァーサル・インディアンス w/ ジョー・マクフィー『Skullduggery』(2014年)
ジョー・マクフィー+ポール・ニルセン・ラヴ@稲毛Candy(2013年)
ジョー・マクフィー『Sonic Elements』(2012年)
ロドリゴ・アマド『This Is Our Language』(2012年)
ペーター・ブロッツマンの映像『Concert for Fukushima / Wels 2011』(2011年)
ジョー・マクフィーとポール・ニルセン-ラヴとのデュオ、『明日が今日来た』(2009年)
『Tribute to Albert Ayler / Live at the Dynamo』(2008年)
ジョー・マクフィーの映像『列車と河:音楽の旅』(2007年)
ウィリアム・パーカー、オルイェミ・トーマス、ジョー・マクフィーら『Spiritworld』(2005年)
Vision Festivalの映像『Vision Vol.3』(2003年)
●インゲブリグト・ホーケル・フラーテン
アイスピック『Amaranth』(2014年)
インゲブリグト・ホーケル・フラーテン『Birds』(2007-08年)
ザ・シング@稲毛Candy(2013年)
スクール・デイズ『In Our Times』(2001年)