Sightsong

自縄自縛日記

アンドレ・マルケス『Solo』

2017-01-16 21:53:51 | 中南米

アンドレ・マルケス『Solo』(2005年)を聴く。

Andre Marques (p)

先日もエルメート・パスコアールのグループにおいて、あまりにこりともせずに卓越した技巧と愉快な雰囲気を見せてくれた、アンドレ・マルケスのピアノ・ソロである。「あまり」というのは、メンバーが並んでパーカッション合戦をやったときだけ、耐えきれずにか笑っていたからである。

たぶん、すごくマジメな人なのだと思う。音楽もマジメで端正だが、つまらなくはない。むしろその逆で、実に愉快。そしてタッチが柔らかく、強弱を効果的に使っている。エルメートの、前につんのめってはしゃぎまくるような曲のセンスを、色濃く受け継いでもいる。

ぜひピアノ中心のバンドで来日してほしい。トリオ・クルピラでも、『Viva Hermeto』のような思いっきりジャズでもいい。

●アンドレ・マルケス
エルメート・パスコアール@渋谷WWW X(2017年)
トリオ・クルピラ『Vinte』(2016年)
アンドレ・マルケス『Viva Hermeto』(2014年)
アンドレ・マルケス/ヴィンテナ・ブラジレイラ『Bituca』(2013年)