アーチー・シェップ『The Way Ahead』(Impulse!、1968年)。
シェップの吹き込みのうち偏愛するひとつだが、最近、運よくアナログ盤を入手した。しかもオリジナル盤である。それ以来こればかり聴いている。
Archie Shepp (ts)
Jimmy Owens (tp)
Grachan Moncur III (tb)
Walter Davis, Jr. (p)
Ron Carter (b)
Beaver Harris (ds #1,2)
Roy Haynes (ds #3,4)
感想はCDについて書いたとおりなのだが、何しろ、CDと比較して音の生々しさが段違いに凄い。冗談抜きで、生肉とフリーズドライくらいの違いがある。わたしのさほどでないオーディオ機器でもそうなのだ。インパルスのアナログ盤の実力を思い知らされた。
ロイ・ヘインズのシンバルはかまいたちのように切れそうに迫ってくるし、ウォルター・デイヴィスJr.のピアノも臨場感たっぷりだ。そしてシェップのテナーはまさにそのあたりで涎を垂らしながらブロウしているようだ(これは実際にそうなのだ、わたしはアサガオの真下でひやひやした)。1曲目のロン・カーターのイントロからはじまる部分、吹き始める前のシェップの息遣いの迫力といったらない。
●アーチー・シェップ
ヨアヒム・キューン『Voodoo Sense』(2012年)
アーチー・シェップ+ヨアヒム・キューン『WO! MAN』(2011年)
アーチー・シェップ『Tomorrow Will Be Another Day』(2000年)
アーチー・シェップの映像『I am Jazz ... It's My Life』(1984年)
イマジン・ザ・サウンド(1981年)
アーチー・シェップ『The Way Ahead』(1968年)
サニー・マレイのレコード(1966、69、77年)
ロヴァ・サクソフォン・カルテットとジョン・コルトレーンの『Ascension』(1965、95年)
『Jazz in Denmark』 1960年代のバド・パウエル、NYC5、ダラー・ブランド(1962、63、65年)
セシル・テイラー初期作品群(1950年代後半~60年代初頭)