編集者のMさん、OAM(沖縄オルタナティブメディア)のNさんと、久しぶりの蒲田で呑んだ。庵野秀明+樋口真嗣『シン・ゴジラ』において蒲田がゴジラに襲われ仰天してから、たぶん蒲田には足を運んでいなかった。なんど来てもいい街である。しかも今回はジモティーのおふたりがいて心強い。
まずは東口の三州屋。鳥豆腐で暖まり、さらに鯛かぶと煮、牡蠣フライ、葱ぬた、どじょうの丸煮など、どれもこれも旨い。
ところで、神田や飯田橋にも同じ名前の店があるのだが、どうやらここが本店であるらしい。それではやはり多く見かけるもつ焼きの加賀屋はどうなのだろう。
次に東急線の横を歩いてゆき、台湾料理の喜来楽。(「シライル」と読むらしいが覚えられない。)
たぶん3回目なのだが、相変わらず強烈である。お店のおばあさんは過剰にフレンドリーで、タッパーに入ったビーフシチューをわれわれ3人の鼻元に近づけて匂いを嗅がせたり、大蒜味の浅蜊の汁にご飯を入れるべきだと強く薦めるので、じゃあ、と頼むと、ご飯がなかったり、お孫さんの写真を何度も見せてくれたり。高邁なるテーマの話をしようとしていたが、まったくできなかった(笑)。
そんな過剰さが好きで、また結局薦められるままに食べることになる料理も旨いので、何度も来るわけなのだが。
そんなわけで、ペースを完全に奪われ、3軒目にと思っていたジャズ喫茶・直立猿人には行けず仕舞。
何でもMさんによれば、ここには昔、黒色戦線社というアナキズム関連の出版社があった。確かに見せていただいた『金子文子歌集』の奥付に書かれた住所を確認すると、いまの直立猿人がある場所。
●参照
飽きもせずに蒲田の東屋慶名
飽きもせずに蒲田の鳥万と喜来楽
蒲田の鳥万、直立猿人
蒲田の喜来楽、かぶら屋(、山城、上弦の月、沖縄)
蒲田のニーハオとエクステンション・チューブ
「東京の沖縄料理店」と蒲田の「和鉄」