Sightsong

自縄自縛日記

山田光&ライブラリアンズ『the have-not's 2nd savannah band』

2017-02-08 23:17:25 | アヴァンギャルド・ジャズ

山田光&ライブラリアンズ『the have-not's 2nd savannah band』(2016年)を聴く。

hikaru yamada and the librarians:
Hikaru Yamada 山田光 (sax, sampling, etc.)
Kaede Anasako 穴迫楓 (vo)
Guest:
ermhoi (vo) (track 8)

面白そうだという気分だけで聴いてみたのだが、再生した直後に、その曖昧な気分が曖昧なままに明後日の方向に連れていかれた。

テーマは「カリプソ」だということである。暑くて思考がそのあたりの表面をとにかくなぞるようでもあり、とにかく痙攣するようでもあり。妖しくも爽やかであり、呆けていてかつ理知的でもあり。自然なのか人工物なのか判然としない場に呆然と佇んでいるようであり。水場のマイナスイオンで毒素が抜けていくようでもあり、実は毒が蓄積していくようでもあり。

これはわたしを再生してくれるのか、それとも黄泉の世界に呼び込もうとしているのか。なんだかよくわからないが、とても気持ちいい。生きているのも悪くない感じ。

ジャケットのアートワークも再生と反復と痙攣。

●参照
『《《》》』(metsu)(2014年)


テヘランのゴレスターン宮殿

2017-02-08 07:55:10 | 中東・アフリカ

テヘランの中心部にはガージャール朝時代の王宮であるゴレスターン宮殿があって、世界遺産として登録されている。

入口でチケットを買う。基本入場料と、8つくらいの展示別に料金が設定されているのだが、何がどのようなものかぜんぜんわからない。受付の人も英語を解さない。かと言って、全部観るほどの余裕はきっとない。困っていると英語を話している観光客がいて、何を観ればいいのかと訊いたところ、いや自分たちもわからないのだがコレに決めたという3箇所を示してくれた。当然、真似をすることにした。

メインホールには応接間など豪華絢爛な大部屋があって、中には、緑の宮殿メッラト宮殿で観たような鏡の間もある。というか、それらのパフラヴィー朝時代の贅沢となにが違うのか、まったくわからない。とりあえず圧倒される。

ちょっとした博物館になっているスペースもいくつかあって、これがなかなか愉しい。リアルな昔のペルシャ人。金属製のペンケース(欲しい)。楽器類もあって、いまの伝統音楽の演奏で視ることができるようなものだった(イラン大使館でアフランド・ミュージカル・グループを聴いた若林忠宏『民族楽器大博物館』にイランの楽器があった)。


昔のカスピ海沿岸の人びと


朗読者


ペンケース(小箱は何のためだろう)


楽器


楽器

Nikon P7800

●参照
2017年1月、テヘラン
2016年2月、テヘラン
2015年12月、テヘラン
イランの空
スーパーマーケットのダレイオス1世
テヘランの軍事博物館と緑の宮殿
テヘランのメッラト宮殿
テヘランのバーザール
カメラじろじろ(3)テヘラン篇
旨いテヘラン
旨いテヘラン その2
旨いテヘラン その3
旨いテヘラン その4
旨いテヘラン その5 
鵜塚健『イランの野望』
桜井啓子編『イスラーム圏で働く』、岩崎葉子『「個人主義」大国イラン』