山田光&ライブラリアンズ『the have-not's 2nd savannah band』(2016年)を聴く。
hikaru yamada and the librarians:
Hikaru Yamada 山田光 (sax, sampling, etc.)
Kaede Anasako 穴迫楓 (vo)
Guest:
ermhoi (vo) (track 8)
面白そうだという気分だけで聴いてみたのだが、再生した直後に、その曖昧な気分が曖昧なままに明後日の方向に連れていかれた。
テーマは「カリプソ」だということである。暑くて思考がそのあたりの表面をとにかくなぞるようでもあり、とにかく痙攣するようでもあり。妖しくも爽やかであり、呆けていてかつ理知的でもあり。自然なのか人工物なのか判然としない場に呆然と佇んでいるようであり。水場のマイナスイオンで毒素が抜けていくようでもあり、実は毒が蓄積していくようでもあり。
これはわたしを再生してくれるのか、それとも黄泉の世界に呼び込もうとしているのか。なんだかよくわからないが、とても気持ちいい。生きているのも悪くない感じ。
ジャケットのアートワークも再生と反復と痙攣。
●参照
『《《》》』(metsu)(2014年)