ちあきなおみ『星影の小径』(Victor、1985年)を聴く。
1985年の初出時のタイトルは『港が見える丘』。1993年にこのタイトルに変えられ、その後、またオリジナルのタイトルに戻されたようである。
ドラマチック歌謡、ムード歌謡、大人の歌謡。バックのサウンドは、当時にしては思い切ったアレンジなのだろう。いま聴けばモダンでベタベタな感じがない。もっともamazonのレビューなどを見る限りでは、ベタなものを求める人たちは多いのだろうね。
それにしても、奥が深く、愁いがあって、何かを必ず残す声。ときどき復活待望論が出てくる歌手だが、もう残された録音を聴くだけで十分なのだ。
収録曲は以下の通り。
1. 星影の小径
2. 雨に咲く花
3. 港が見える丘
4. 上海帰りのリル
5. 青春のパラダイス
6. ハワイの夜
7. 水色のワルツ
8. 雨のブルース
9. 夜霧のブルース