キース・ジャレット『Eyes of the Heart』(ECM、1976年)。
Keith Jarrett (p, ss, osi ds, tambourine)
Dewey Redman (ts, tambourine, maracas)
Charlie Haden (b)
Paul Motian (ds, perc)
70年代のキース・ジャレットは好きだし、アメリカン・カルテットも好きだし、特にデューイ・レッドマンはいつも最高である。・・・ではあるのだが、このライヴ盤は聴いていなかった。ティム・バーンがツイッターで繰り返し、本盤におけるデューイのソロを絶賛していたりもする。大損失だと気づき慌てて調達した。
同時期のアメリカン・カルテットの作品には、同じECMの『The Survivors' Suite(残氓)』があるが、それと同様に抑制気味に劇的なものを秘めた雰囲気である。人間くさいフォークの要素もある。キースのピアノは過激な美しさを湛えており、抑えたところでぼろぼろと美爆弾がこぼれてくる。いかに耽美的なものを標榜したところでこのキースには並ぶことはできないに違いない。
もちろんデューイ・レッドマンもいつものように無二の音を出しているのだが、やはりここはキースが主役。
●キース・ジャレット
キース・ジャレット『North Sea Standards』(1985年)
キース・ジャレット『Standards Live』(1985年)
ピーター・ブルック『注目すべき人々との出会い』、クリストのドキュ、キース・ジャレットのグルジェフ集 (1980年)
キース・ジャレット『Staircase』、『Concerts』(1976、81年)
キース・ジャレットのインパルス盤(1975-76年)
キース・ジャレット『Arbour Zena』(1975年)
キース・ジャレット『Solo Performance New York '75』(1975年)
キース・ジャレット『The New York Concert』(1975年)
キース・ジャレット『The Bremen Concert』(1975年)
70年代のキース・ジャレットの映像(1972、76年)
1972年6月のキース・ジャレット・トリオ(1972年)
キース・ジャレット+チャーリー・ヘイデン+ポール・モチアン『Hamburg '72』(1972年)
キース・ジャレット『Facing You』(1971年)