Sightsong

自縄自縛日記

キース・ジャレット『Eyes of the Heart』

2018-04-04 00:16:14 | アヴァンギャルド・ジャズ

キース・ジャレット『Eyes of the Heart』(ECM、1976年)。

Keith Jarrett (p, ss, osi ds, tambourine)
Dewey Redman (ts, tambourine, maracas)
Charlie Haden (b)
Paul Motian (ds, perc)

70年代のキース・ジャレットは好きだし、アメリカン・カルテットも好きだし、特にデューイ・レッドマンはいつも最高である。・・・ではあるのだが、このライヴ盤は聴いていなかった。ティム・バーンがツイッターで繰り返し、本盤におけるデューイのソロを絶賛していたりもする。大損失だと気づき慌てて調達した。

同時期のアメリカン・カルテットの作品には、同じECMの『The Survivors' Suite(残氓)』があるが、それと同様に抑制気味に劇的なものを秘めた雰囲気である。人間くさいフォークの要素もある。キースのピアノは過激な美しさを湛えており、抑えたところでぼろぼろと美爆弾がこぼれてくる。いかに耽美的なものを標榜したところでこのキースには並ぶことはできないに違いない。

もちろんデューイ・レッドマンもいつものように無二の音を出しているのだが、やはりここはキースが主役。

●キース・ジャレット
キース・ジャレット『North Sea Standards』(1985年)
キース・ジャレット『Standards Live』(1985年)
ピーター・ブルック『注目すべき人々との出会い』、クリストのドキュ、キース・ジャレットのグルジェフ集 (1980年)
キース・ジャレット『Staircase』、『Concerts』(1976、81年)
キース・ジャレットのインパルス盤(1975-76年)
キース・ジャレット『Arbour Zena』(1975年)
キース・ジャレット『Solo Performance New York '75』(1975年)
キース・ジャレット『The New York Concert』(1975年)
キース・ジャレット『The Bremen Concert』(1975年)
70年代のキース・ジャレットの映像(1972、76年)
1972年6月のキース・ジャレット・トリオ(1972年)
キース・ジャレット+チャーリー・ヘイデン+ポール・モチアン『Hamburg '72』(1972年)
キース・ジャレット『Facing You』(1971年)


ジーン・ジャクソン(Trio NuYorx)『Power of Love』(JazzTokyo)

2018-04-04 00:03:32 | アヴァンギャルド・ジャズ

偉大なドラマー、ジーン・ジャクソンの初リーダー作(!)は、Trio NuYorx名義でのピアノトリオ作品『Power of Love』(Whirlwind Recordings、2017年)。「JazzTokyo」誌にレビューを寄稿した。

>> #1504 『Gene Jackson Trio Nu Yorx / Power of Love』

Gene Jackson (ds)
Gabriel Guerrero (p)
Carlo De Rosa (b)

●ジーン・ジャクソン
オンドジェイ・ストベラチェク『Sketches』(2016年)
レイモンド・マクモーリン@Body & Soul(JazzTokyo)(2016年)
及部恭子+クリス・スピード@Body & Soul(2015年)
松本茜『Memories of You』(2015年)
デイヴ・ホランド『Dream of the Elders』(1995年)