ドン・プーレン『Plays Monk』(Whynot、1984年)を聴く。
Don Pullen (p)
言うまでもなく、ドン・プーレンのソロピアノによるセロニアス・モンク集。意外にも感じるが、プロデュースした悠雅彦さんは、モンクとプーレンとの関係を実証したかったのだという。
プーレンは独自の鍵盤をかき乱すプレイにより、二進も三進もいかない場所に自分を追い込んでゆく。すべてが公然の秘密であり時間の進み方も最初から達観していたようなモンクとは、やはり、根本的に違うタイプのピアニストのように思える。それゆえに面白い。
●ドン・プーレン
サム・リヴァースをしのんで ルーツ『Salute to the Saxophone』、『Portrait』(1992年、1995年)
ドン・プーレンのピアノトリオとシンディ・ブラックマン(1988-92年)
ジョージ・アダムスの甘甘作品(1979-84年、1988年)
ドン・プーレン+ジョセフ・ジャーマン+ドン・モイエ『The Magic Triangle』(1979年)