Sightsong

自縄自縛日記

クリス・アンダーソン『Blues One』

2018-04-17 08:23:31 | アヴァンギャルド・ジャズ

クリス・アンダーソン『Blues One』(DIW、1991年)を聴く。

Chris Anderson (p)
Ray Drummond (b)
Billy Higgins (ds)

当時ぴか一のベースとドラムスとを伴い、スタンダードを中心に弾いた盤であるから、半分は期待しなかったのだが。

実は驚いた。この隙間だらけで達観したようなピアノは何だろう。アーマッド・ジャマルよりも過激なのではないか。またクリス・アンダーソンに惚れなおした次第。

●クリス・アンダーソン
Naimレーベルのチャーリー・ヘイデンとピアニストとのデュオ(1998年、2003年)
クリス・アンダーソン『Live at Bradleys』(1994年)


オッキュン・リー『Dahl-Tah-Ghi』

2018-04-17 00:53:28 | アヴァンギャルド・ジャズ

オッキュン・リー『Dahl-Tah-Ghi』(Pica Disk、2013年)を聴く。

Okkyung Lee (cello)

オスロのエマニュエル・ヴィーゲラン美術館というところにおける、チェロのソロ演奏。写真を見る限りではフレスコ画に囲まれた古い空間のようだ。その中で、かすかな音からマテリアルを感じさせる大きな音まで幅広い弦の擦れが、増幅され反響している。湿った響きの残る中で次の音が発せられるものだから、まるで多重録音のように聴こえてくる。

オッキュン・リーはなんとなくインパクトが薄れたように思えていたが、やはりこの敬虔さも凶悪さも感じさせるサウンド、さすがである。

●オッキュン・リー
イクエ・モリ『Obelisk』(2017年)
オッキュン・リー+ビル・オーカット『Live at Cafe Oto』(2015年)
エヴァン・パーカー ElectroAcoustic Septet『Seven』(2014年)
アクセル・ドゥナー+オッキュン・リー+アキム・カウフマン『Precipitates』(2011、13年)
ジョン・エドワーズ+オッキュン・リー『White Cable Black Wires』(2011年)
エヴァン・パーカー+オッキュン・リー+ピーター・エヴァンス『The Bleeding Edge』(2010年)
フィル・ミントン+オッキュン・リー『Anicca』(2009年)
オッキュン・リー+ピーター・エヴァンス+スティーヴ・ベレスフォード『Check for Monsters』(2008年)
オッキュン・リーのTzadik盤2枚(2005、11年)