Sightsong

自縄自縛日記

波多江崇行+加藤一平@なってるハウス

2018-07-03 23:59:44 | アヴァンギャルド・ジャズ

入谷のなってるハウスで、波多江崇行・加藤一平デュオ(2018/7/3)。

Takayuki Hatae 波多江崇行 (g)
Ippei Kato 加藤一平 (g)

インプロを2セット。と言いつつ曲も微妙に聴こえてきたりして、ふたりとも愉しんでいる。

加藤さんの足元もとにはエフェクターボード。波多江さんはそれほどには多くないが、テーブルの上に何個ものエフェクター。プレイスタイルも対照的。加藤さんはそのエフェクターを駆使しつつ、細かな変態的フレーズを次々に繰り出している。波多江さんは、ギターもエフェクターもほとんどカラテのように叩きまくり、音を激しく揺らしまくる。こんなときも幽体離脱して次の展開を眺めているのだろうか、それとも魂は肉体から抜けられず痙攣しているのだろうか。

轟音の朦朧とする展開。どちらがより変態なのか甲乙つけがたい。弾く方も愉しいだろうけど、聴く方も愉しい。

Fuji X-E2、XF60mmF2.4

●波多江崇行
波多江崇行+川下直広+小山彰太(Parhelic Circles)@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2018年)
波多江崇行+川下直広+小山彰太『Parhelic Circles』
(2017年)

●加藤一平
永武幹子+加藤一平+瀬尾高志+林ライガ@セロニアス(2018年)
竹内直+加藤一平@セロニアス(2017年)
鈴木勲セッション@新宿ピットイン(2014年)


マイク・ディルーボ『Live at Smalls』

2018-07-03 07:38:37 | アヴァンギャルド・ジャズ

マイク・ディルーボ『Live at Smalls』(SmallsLIVE、2017年)を聴く。

Mike DiRubbo (as)
Brian Charette (p)
Ugonna Okegwo (b)
Jongkuk Kim (ds)

この手の「現代も熱いハード・バップ」的などジャズを、いま誰が聴いているのだろう。フォーマットや仕掛けの新しさはない。どジャズ万歳、というだけである。わたしももちろん好きである。

2015年に同じNYのSmallsでディルーボを観たときには(ピアノもベースも同じ)、直情的で気持ちのよいアルトだと感じた。本盤を聴くと、どちらかと言えば、艶消しでスモーキーな音色に思える。その分からりと飛翔するのではなく、少し重力に引っ張られて微妙なタメを作っている。それもまた良い。

そしてSmallsの地下の熱い空気が封じ込められているような雰囲気の録音。

●マイク・ディルーボ
マイク・ディルーボ@Smalls(2015年)
マイク・ディルーボ『Threshold』(2013年)