富樫雅彦+三宅榛名+高橋悠治『Live 1989』(Studio Songs、1989年)を聴く。
Masahiko Togashi 富樫雅彦 (perc)
Haruna Miyake 三宅榛名 (p, Korg M-1)
Yuji Takahashi 高橋悠治 (Roland D-50, Akai S 950, Apple SE/30)
1989年、深谷のホール・エッグファームでの記録である(当時はいまのホールと違って、古い蔵の2階であったらしい)。
高橋悠治はここではコンピュータに専念しており、三宅榛名が富樫+高橋デュオに加わる形でピアノとシンセを弾いている。
富樫雅彦は唯一無二のパーカッションを叩いており、そこにはピリピリした緊張感はあっても破綻はない。そしてひとつひとつの音が驚くほど美しい。確かに面白い邂逅だったに違いない。しかしこれは模索の記録である。どうしても、高橋悠治が新しモノと戯れず、三宅榛名とふたりでピアノを弾いてくれていたなら、どんなに凄い演奏だったかと思ってしまう。しばしば動悸がするほどの接触があるだけに。
●富樫雅彦
富樫雅彦が亡くなった(2007年)
『富樫雅彦 スティーヴ・レイシー 高橋悠治』(2000年)
内田修ジャズコレクション『高柳昌行』(1981-91年)
富樫雅彦『セッション・イン・パリ VOL. 1 / 2』(1979年)
富樫雅彦『かなたからの声』(1978年)
翠川敬基『完全版・緑色革命』(1976年)
富樫雅彦『風の遺した物語』(1975年)
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菊地雅章+エルヴィン・ジョーンズ『Hollow Out』(1972年)
小川紳介『1000年刻みの日時計-牧野村物語』(1968年)
『銀巴里セッション 1963年6月26日深夜』(1963年)
●高橋悠治
エヴァン・パーカー+高橋悠治@ホール・エッグファーム(2016年)
ジョン・ブッチャー+高橋悠治@ホール・エッグファーム(2015年)
姜泰煥・高橋悠治・田中泯(2008年)
姜泰煥・高橋悠治・田中泯(2)(2008年)
『富樫雅彦 スティーヴ・レイシー 高橋悠治』(2000年)