ロッテ・アンカー+パット・トーマス+インゲブリグト・ホーケル・フラーテン+ストーレ・リアヴィーク・ソルベルグ『His Flight's at Ten』(Iluso Records、2016年)を聴く。
Lotte Anker (sax)
Pat Thomas (p)
Ingebrigt Haker Flaten (b)
Stale Liavik Solberg (ds, perc)
アンカーのサックスの大きな特徴は、身体の内部からごぼごぼと沸き立つようなユニークな音色なのだけれど、ここではそれが誰に邪魔されることもなく発揮されている。そのごぼごぼとソルベルグのドラムスがとても噛み合っている。その場で出てきたものを即時にさまざまな音色で発せられるパルスが、ごぼごぼと化学反応を起こしたようなのだ。
サウンドに鮮やかな彩りを付け加えるのはパット・トーマス。フラーテンは後ろに隠れて支えるでも前面で騒乱を起こすでもなく、痛いほどの楔を打ち込み続けている。
●ロッテ・アンカー
Mahobin『Live at Big Apple in Kobe』(JazzTokyo)(2018年)
フレッド・フリス『Storytelling』(2017年)
須川崇志+ロッテ・アンカー+キャスパー・トランバーグ+ラース・グレーヴェ@下北沢APOLLO(2017年)
ロッテ・アンカー+フレッド・フリス『Edge of the Light』(2010年)
ロッテ・アンカー+クレイグ・テイボーン+ジェラルド・クリーヴァー『Triptych』(2003年)
●インゲブリグト・ホーケル・フラーテン
ジョー・マクフィー+インゲブリグト・ホーケル・フラーテン『Bricktop』(2015年)
アイスピック『Amaranth』(2014年)
ザ・シング@稲毛Candy(2013年)
インゲブリグト・ホーケル・フラーテン『Birds』(2007-08年)
スティーヴン・ガウチ(Basso Continuo)『Nidihiyasana』(2007年)
スクール・デイズ『In Our Times』(2001年)
●ストーレ・リアヴィーク・ソルベルグ
「響きの今」(ジョン・ラッセル、ストーレ・リアヴィーク・ソルベルグ、ピーター・エヴァンス、秋山徹次)@両国門天ホール(2018年)
ジョン・ラッセル、ストーレ・リアヴィーク・ソルベルグ、すずえり、大上流一、石川高、山崎阿弥@Ftarri(2018年)
ストーレ・リアヴィーク・ソルベルグ『True Colours』(2017年)
ジョン・ブッチャー+ストーレ・リアヴィーク・ソルベルグ『So Beautiful, It Starts to Rain』(2015年)
ジョー・マクフィー+パスカル・ニゲンケンペル+ストーレ・リアヴィーク・ソルベルグ『Imaginary Numbers』(2015年)
シルヴァ+ラスムセン+ソルベルグ『Free Electric Band』(2014年)
2016年の「このCD・このライヴ/コンサート」