ツチヤ学部長とは?哲学者にしてお茶ノ水女子大学(お茶大)の学部長に就任した方である。どんな方か、就任当時すこしは話題になったのか、申し訳ないが記憶にない。が、きっとユニークな方なのだろうと、最近の例にもれなくカヤノフ氏の書棚から頂いてきた。
ご本人が哲学者だからといって、この本に難しい内容はないよう。。。いや、深遠なテーマはあるが、それを見事に隠し、平易かつユーモアあふれる書きぶりでまとめているに違いない。いしいひさいちのイラストがまたイイ。私は「がんばれタブチくん」以来この人のイラストが大好きなのだ。
通販生活、文芸春秋、他人の本の解説…あちこちに書いた散文集である。それゆえ、短い紙面で読者を惹き付けなければならない。テンポ良く面白く、かつ的確に自分の主張を伝えなければならない。そういう背景を思えば、この書き振りは不真面目だと批判するに当たらないだろう。が、やはりこの本で一番のくだりは、お茶大のHPに書いた学長挨拶の一節ではないか。
「大学の四年間は貴重です。金になるかどうか、役に立つかどうかといったケチくさいことを考えずに、知りたいことを自由に追求できる夢のような時期です。」そして多くの人は、その時期が過ぎ去ってだいぶ経ってからそのことを実感するのだ。
2007年7月27日 出張帰りの車中にて読了
ご本人が哲学者だからといって、この本に難しい内容はないよう。。。いや、深遠なテーマはあるが、それを見事に隠し、平易かつユーモアあふれる書きぶりでまとめているに違いない。いしいひさいちのイラストがまたイイ。私は「がんばれタブチくん」以来この人のイラストが大好きなのだ。
通販生活、文芸春秋、他人の本の解説…あちこちに書いた散文集である。それゆえ、短い紙面で読者を惹き付けなければならない。テンポ良く面白く、かつ的確に自分の主張を伝えなければならない。そういう背景を思えば、この書き振りは不真面目だと批判するに当たらないだろう。が、やはりこの本で一番のくだりは、お茶大のHPに書いた学長挨拶の一節ではないか。
「大学の四年間は貴重です。金になるかどうか、役に立つかどうかといったケチくさいことを考えずに、知りたいことを自由に追求できる夢のような時期です。」そして多くの人は、その時期が過ぎ去ってだいぶ経ってからそのことを実感するのだ。
2007年7月27日 出張帰りの車中にて読了