日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【本】L.ヒューバーマン、P.M.スウィージー著・ 池上幹徳訳 「キューバ」(岩波新書)

2016-05-19 19:51:49 | 本・映画・展覧会
 今年のGWはキューバに行くことにした。国交回復でアメリカ人が大量に押し寄せレトロな雰囲気が失われる前の滑り込み。その準備読書に図書館蔵書を検索してみると結構多い。最初に借りたのは何と、55年も前の本だった。岩波新書の青版であるよ。

 キューバの発展はアメリカの後押しによって成されたと言えなくもない。が、その発展の果実の大部分はアメリカ企業もしくは資本家のもので、キューバ国民に還元された部分は多くなかった。それに対する長年の不満が1950年代の反バチスタ政権~キューバ革命へとつながった。読めばアメリカ人どもの非道ぶりに呆れ憤り吐き気を覚える。キューバに限らず植民地なんてどこでもそうだ。

 そして革命に成功したキューバ国民だったが、その暮らしが劇的に改善されたかと言えば疑問。反米の象徴として共産主義国と蜜月になったのは良いが、そのおかげで非効率な政治経済体制となってしまった。

 読んで思う。キューバはアメリカ資本主義に搾取されたままの方が結果的に幸せだったのか、それとも現在の苦難があっても革命をして良かったのか。

 2016年1月18日 通勤電車車中にて読了
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2016年4月30日~5月9日 行くなら今のうち!キューバ紀行(2)

2016-05-19 06:25:03 | 旅行・ハイク&ウォーク
 5月1日、日曜日かつ国民休日であるメーデー、そのせいか昨晩の町は賑やかで遅くまでざわめきと音楽が聞こえてきていた。今朝もさっそく色々と聞こえてくる。起きてみるとなかなかの眺めで、部屋でのんびり過ごすのも気持ちよさそう。朝食は付いているがサンドイッチとジュース程度。キッチンがありコーヒー紅茶は無料。

 昨晩は空港の両替所が大行列だったので諦め、この後のツアー検討も兼ね近くのホテル(Melia Cohiba)へオーナーと行く。ここは空港以外では唯一?日本円から両替ができるのでラッキーな場所に泊まったことになる。希望したツアーはあったが現在申し込み者がほかに居らず催行未定とのこと。

 時間はたっぷりあるので、3~4km離れた市街までぷらぷら歩いてゆく。途中通った革命広場周辺は昨夜大イベントがあったらしく、片づけの真っ最中だった。鉄道博物館は情報通りリノベーション中、しかしいつ再開されるやら。鉄道駅でサンチアゴ・デ・キューバまでの列車の時刻を確認したが、所要21時間(座席車のみ)なのと3日おきの運行で日程が厳しいのとで乗車を断念。代わりに駅舎や近距離列車らしい車両を撮影。

 さらに中央広場(写真)まで歩き、昼食ののちホテル内の旅行代理店(町中の店はすべて休業)でツアーおよびホテルを予約。出発前にしっかり検討して手配すればもっと安上がりな宿を押さえられただろうし、もっとほかの場所へも寄れたかもしれないがキューバ鉄道乗車を考えていたため動けなかったというのもある。結局、一週間の大半をハバナで過ごすことになるのだな。

 いったん宿に戻って昼寝の後、夕食は昨晩空港で知り合った日本からの個人旅行者とレストランへ。そうだろうと感じた通り、一人旅でけっこうあちこち行かれている方でご一緒させて貰って楽しい時間を過ごすことができた。

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