ゴミ問題について過去の著作を整理し直した本で、タイトルにリサイクルと入ってはいるが、上流から下流まで、適度に統計も入って読み易い本だった。そのぶん物足りなさも感じるが、自分が関心を持つ「流域」や対策について、それぞれ深めてゆけば良いだろう。
本書を読んで、「3R」(Reduce,Reuse,Recycle)というスローガンは、語感は良いが適当な表現なのだろうかと改めて思った。Reduceはゴミ減量、大きく言えばゴミ(廃棄物)を発生させない製品仕様やライフスタイルそのものであり、「上流」の話。Reuse,Recycleは発生してしまったものの処理についてであるから「下流」の話となる。どちらも必要だが、「そもそも発生させない」と言うのが根源的な対策であろうから、やはり同レベルでスローガンにするべきではないのではないか。とは言え別々に色んなお題目を唱えられても混乱しそうだが。
資源リサイクルとか、熱エネルギーの回収とか、廃棄物利用とかの努力は続けて欲しいと思うし尽力には敬意を表したい。しかしそれ以前に「ゴミ(廃棄物)を出さない」方策がもっと声高に語られても良いのではないか。それって「賢い利用で楽しく節約」みたいな「くらしのアイデア」的な話題で片付けられることが多い気がしてならない。それってゴミ処理は仕事(カネ)になるけど排出物削減では儲からないからなんじゃない?とうがった見方さえしたくなってしまう。
「上流」でも「下流」でも良いが、本書に記されている調査結果によれば日本人はドイツ人と比較して「意識は高いが実践が伴わない」傾向が観られたとのこと。恥ずかしいね。でも、うーん、今の自分の生活でよりゴミを出さないようにするにはどうすれば良いのか…
2017年6月18日 通勤電車にて読了
本書を読んで、「3R」(Reduce,Reuse,Recycle)というスローガンは、語感は良いが適当な表現なのだろうかと改めて思った。Reduceはゴミ減量、大きく言えばゴミ(廃棄物)を発生させない製品仕様やライフスタイルそのものであり、「上流」の話。Reuse,Recycleは発生してしまったものの処理についてであるから「下流」の話となる。どちらも必要だが、「そもそも発生させない」と言うのが根源的な対策であろうから、やはり同レベルでスローガンにするべきではないのではないか。とは言え別々に色んなお題目を唱えられても混乱しそうだが。
資源リサイクルとか、熱エネルギーの回収とか、廃棄物利用とかの努力は続けて欲しいと思うし尽力には敬意を表したい。しかしそれ以前に「ゴミ(廃棄物)を出さない」方策がもっと声高に語られても良いのではないか。それって「賢い利用で楽しく節約」みたいな「くらしのアイデア」的な話題で片付けられることが多い気がしてならない。それってゴミ処理は仕事(カネ)になるけど排出物削減では儲からないからなんじゃない?とうがった見方さえしたくなってしまう。
「上流」でも「下流」でも良いが、本書に記されている調査結果によれば日本人はドイツ人と比較して「意識は高いが実践が伴わない」傾向が観られたとのこと。恥ずかしいね。でも、うーん、今の自分の生活でよりゴミを出さないようにするにはどうすれば良いのか…
2017年6月18日 通勤電車にて読了