日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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【本】小林ゆき著 出たとこ勝負のバイク日本一周(実践編)(エイ文庫)

2017-06-12 20:58:26 | 本・映画・展覧会
 バイクにまつわる本を何冊か読んできたが、エッセイであったり小説であったりでツーリングそのものを記した本はなかった。そういう点で本書を読んだ事は目新しかった。

 内容は予想に違わず日本一周ツーリングの時の嬉しいこと、悲しいこと、腹立つことが綴られており、自分では体験し得ないようなことばかりなのだが不思議と目新しくは感じなかった。本書が書かれたのがたぶん90年代ヘタすりゃ80年代(だって著者の乗ってるバイクがカワサキCS250なんだもの)だが、きっと当時も今もツーリング途中で起こる事はあまり変わらないだろう。唐突に旅が始まった印象を受ける本作はずいぶん不親切だと思ったが、実は別に「準備編」が著されていたのだった。後追いで読まないとね。

 それにしても「こんなライダーがよくもまぁ」と思う。小柄な女性で体力がないことを非難するつもりは毛頭ない。バイク便のアルバイトをやっていたという割には何度も転倒するしメカに疎いと言うかメンテはロクにしない。旅自体は出たとこ勝負で構わないと思うが、準備期間はあったはずなのに前夜遅くまでバイクの整備や準備してるってどうなのよ。「こんな私でも日本一周できちゃいました~」なのか。時代を考えれば、もう少し心構えと準備をして旅に出るべきだったと思うのだが。

 そんなヒトでも今はモーターサイクルジャーナリストとして活躍しちゃっているのだ。インストラクターもやっちゃってるのだ。人は成長するってことです。

 2017年5月21日 通勤電車にて読了
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【本】物理学者、ゴミと闘う(講談社現代新書)

2017-06-12 06:57:53 | 本・映画・展覧会
 もともとは大して関心のなかったゴミ問題に関わることになった「センセ」が、ちょっと違う視点からゴミ問題について書いた本。内容はゴミ問題の複雑さを反映して処理の問題、政治の問題、そもそもゴミを発生させる問題と多岐に渡るため、個々のテーマに関してはあまり突っ込んで書かれておらず物足りない印象も受ける。

 著者の主張は、ゴミをどう処分しようがエントロピーの法則に従えば地球温暖化は避けられないのだから、「もったいない精神」でそもそもゴミを発生させないことが重要と言う事に帰結するのかな?そこは非常に共感するし、自分自身が日頃から気をつけていることでもある。とは言えそれだけでは現在の状況には対応できない。そういう風土が根付く(復活する)までの間のことも考えなければダメなわけで、そこら辺の記述が弱いと「学者先生が机上の空論を…」となってしまう。もっとも著者は町田市でゴミ処理問題に関わる市民会議の要職にも就いているのだから、そのような心配は無用なのだろうが。

 何にしてもゴミ問題は住民自身の振舞いによるところが大きい。浪費や廃棄を多くしている人間に限って処分場建設反対などとほざいていないか、行政や業者だけでなく住民自身もチェックする必要があると思うのだ。

 2017年5月25日 通勤電車にて読了
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