行きつけの映画館だけだろうか、そこそこ話題になってる映画のはずなのに上映回数が少なく(1日1回?)、平日には行けない。サラリーマンは見ないだろうと判断されたのか。幸いY159記念列車が午後早くに終着したので、夕方の上映時間に間に合った。
モリとは画家・熊谷守一(故人)のこと。晩年ほぼ30年、さして広くない庭で草木生物を終日観察し、夜にアトリエで絵を描いた人だと言う。まさに浮世離れ。彼を演じるのは山崎努、秀子夫人役は樹木希林。ベテラン同士のとぼけた風味の演技がユーモラスかつシリアス。
世俗を絶つに近い守一の姿は、だが世間を拒絶しているわけではない。そして世間へのアンチテーゼとして描かれているわけでもない。自分のペースを崩さず淡々と、だが一心に30年もの日々を送ってきた画家と、それを支える周囲の人々の姿を描いた監督は何を訴えたい?観る人によっては退屈な映画だと思う。
2018年5月26日 川崎・チネチッタにて
モリとは画家・熊谷守一(故人)のこと。晩年ほぼ30年、さして広くない庭で草木生物を終日観察し、夜にアトリエで絵を描いた人だと言う。まさに浮世離れ。彼を演じるのは山崎努、秀子夫人役は樹木希林。ベテラン同士のとぼけた風味の演技がユーモラスかつシリアス。
世俗を絶つに近い守一の姿は、だが世間を拒絶しているわけではない。そして世間へのアンチテーゼとして描かれているわけでもない。自分のペースを崩さず淡々と、だが一心に30年もの日々を送ってきた画家と、それを支える周囲の人々の姿を描いた監督は何を訴えたい?観る人によっては退屈な映画だと思う。
2018年5月26日 川崎・チネチッタにて