日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【本】 レム・コールハース著/太田佳代子,渡辺佐智江(訳) 「S,M,L,XL+: 現代都市をめぐるエッセイ」(ちくま学芸文庫)

2018-11-19 20:46:19 | 本・映画・展覧会
 分厚い上に難解な本で、読み始めてすぐ借りたことを後悔した。だが本を閉じて返却するのはもっと悔しいので、意地で読み進める。

 最初の一章が特に解り辛い。示唆的な短文がぎっしり連なっており、読者の理解力を試しているようだ。ごめんなさい。

 二章目からは普通の文章、東京を訪問した時の街や人の印象も綴られておりとっつき易く見える。とは言え、全般に抽象的な文章、直接「xxはどうあるべきだ」などと書かれた箇所はごく少ない。著者は建築家のはずだが都市計画にも言及し(それらが切り離されていることの方が不思議にも思えるが)、しかし具体的な計画・設計の手法や方法について書かれはしない。

 著者がどのような建物や都市を理想とするのか、自分には理解できなかった。しかし本書から断片的に伺える著者の理念に基づく作品は、自分の感性とは相容れない気がした。

 2018年10月30日 通勤電車にて読了
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【映画】若おかみは小学生!

2018-11-19 07:12:07 | 本・映画・展覧会
 友人が観て大絶賛、新聞か何かでも非常に好意的な紹介がされていたので観に行った。チケット屋に前売券は既になく、代わりに劇場の共通鑑賞券購入。これで500円節約、カードのポイントバックより遥かにお得♪とは言え絵柄の入った前売券があればそちらを買っちゃうのだろうけど。

 事故で両親をなくした主人公の女の子はまだ小学生。旅館の女将を務める祖母に引き取られ、なりゆき上「若おかみ」修行をすることに。最初はしぶしぶだったが接客の楽しさに目覚め、地域にも溶け込みつきまとうのが見える幽霊とも仲良くなって…

 ストーリーはある程度予想通りだったが、細部は結構シリアスなのに驚いた。そして主人公、しっかりし過ぎでしょ(笑)。同じ旅館物でも「花咲くいろは」の方がリアルに近い。作品は背景の描き込みが素晴らしく繊細。シンプルでマンガチックなキャラクタとの対比が興味深かった。

 主人公は若いし、成長物語だし、中学生になった設定で続編があってもおかしくなさそう。劇場ではプチ原画展(写真)もやっていて興味深かった。

 2018年10月29日 川崎・チネチッタにて
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