日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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【本】郡山史郎著 「定年前後の『やってはいけない』」(青春新書)

2019-01-17 19:59:59 | 本・映画・展覧会
 知り合いから引き取ってきた不用品一式のなかに入っていた本。やはり先輩もいろいろ考えていたのでしょうか。

 ソニーほか錚々たる会社の職歴を持つ筆者が、定年リタイヤするはずがなぜか人材紹介会社を興し、そこで見てきた経験からの定年を控えた世代へ向けた進言。できれば40代から考えて準備をって、もうワタシ手遅れだよ…

 「処遇を気にすると再就職できない」「再就職するなら空白期間をおかず直ぐに」「転職歴の多い人は経験される」「現在の職場での雇用延長には反対」など、読めばなるほどと思うことが多い。

 一方で怠け者のワタシとしては、定年過ぎても働く意義について納得しきれていない部分がある。お金(生活)のため、自己実現のため、それ以上に社会とかかわり続けるため…そこをしっかり自覚しないと、履歴書も面談もうまく出来ない気がするのだ。もちろん筆者の責任ではない。そこに目を向けさせてくれた本書に感謝する。

 2018年12月21日 通勤電車にて読了
コメント (2)
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【本】 朝日新聞ICIJ取材班著  「ルポ タックスヘイブン 秘密文書が暴く、税逃れのリアル」(朝日新書)

2019-01-17 07:08:17 | 本・映画・展覧会
 「ヘブン(Heaven)」ではなく「ヘイブン(Haven)」なのか…その程度の知識しかない自分。とは言えそれらがどういう理屈で機能しているのか、判っていて封じられないのはなぜかは何となく理解していた。

 本書は、タックスヘイブンの存在、機能を概説する導入部から「パラダイス文書」」と呼ばれる大量の流出文書を世界中の記者が協働して多くの企業や個人(特に政治家)の資金が巨額の富となって蓄積されてゆくさまを報じたもの。

 法は犯していないため脱税ではなく節税だと言う納税者の理屈がまかり通るわけが理解できる。が当然、納得できない。納税者が実際に活動している国々としては、そこで得た事業収益に見合った納税が欲しい。一方、大した資源も産業もない島国(タックスヘイブンの多くは元植民地の島国だ)においては、そこに「税逃れ」のペーパーカンパニーが山ほど置かれ、多少なりともその管理事務所やスタッフが勤務すれば島が潤う。当事者とその国、WINxWINの関係だ。

 自分には直接関係のない世界の話だが、実はそうではないと本書は教えてくれた。本来納められるべき税が消えればその国の活動は鈍る。回り回って庶民の生活にも影響が出るというワケ。だからと言って何ができるのか。タックスヘイブンを利用している会社のボイコット?

 2018年12月20日 通勤電車にて読了
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