日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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【本】文藝春秋/文芸春秋編 「平成の東京 12の貌」(文春新書)

2019-04-01 20:09:17 | 本・映画・展覧会
 「平成」が終わる日が近づき、事件だけでなくサービスや製品でもこの30年を振り返る特集があちこちで見られる。タイミングよく発刊された本書一冊で平成を総括できるとは思わないが、時代の移り変わりを知ることができるかなと思い借りてみた。月イチ連載物を纏めた本書の内容は以下の通り。カッコ内は著者)

・ゴジラとタワーマンション(髙山文彦)
・保育園反対を叫ぶ人たち(森健)
・虐待と向き合う児相の葛藤(稲泉連)
・東大を女子が敬遠する理由(松本博文)
・「ラジオ深夜便」のある生活(樽谷哲也)
・エリートが集う「リトル・インド」(佐々木実)
・はとバスは進化し続ける(小林百合子)
・八丈島の漁師と青梅の猟師(服部文祥)
・いまどき女子は神社を目指す(野村進)
・新3K職場を支えるフィリピン人(西所正道)
・将棋の聖地に通う男たちの青春(北野新太)
・貨物専用「JR隅田川駅」のいま(長田昭二)

 東京だからこそか、バラエティに富んだ内容。確かに「それあるー」な内容。なのだけど、読んでいま一つ問題意識とか危機感とかを覚えない。自分の生活と直結していないテーマだから?

 同じ纏め方で「昭和」編も刊行されていると後で知った。これも借りてみよう。それ以前に本書は開高健「ずばり東京」をベースに書かれているそうなので、そちらから始めるべきかな。

 2019年3月12日 通勤電車にて読了
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【本】佐野眞一著 「私の体験的ノンフィクション術」(集英社新書)

2019-04-01 06:23:24 | 本・映画・展覧会
 宮本常一に私淑する著者の、主に自著の制作過程を例に取った「ノンフィクションとは」論。何をテーマにするかに始まり、資料収集の方法、そして最も大事と思われる関係者へのインタビューについてと、本書自体がノンフィクション作品。

 ネットを通じての情報収集も容易になり、従来以上に「二次著作」が罷り通る世の中になってきた中で貴重な作品だと思う。印刷物に限らず、真実に迫る考え方のテキストとして大いに役立つに違いない。

 2019年3月8日 通勤電車にて読了
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