この3月で、東日本大震災から10年になる。復興も廃炉も、掛け声のようには進んでいない印象だけど、そこについて書くのは別の機会として。
一時は「時の人」となった感ある当時の福島第一原発所長・吉田昌郎氏を始めとする現場の人々の、地震発生直後から数日間の奮闘を綿密なインタビューから構成、昨年公開され日本アカデミー賞の各賞を得た映画「Fukushima50」の原作にもなった。
華々しいヒーロー像でなく、一人一人が自分の持ち場で知識と経験を活かし、通常の手順や機材が使えない中で柔軟な発想をして事故に対処した様子が伺える一方、情報が届きずらかったとは言え東京の東電本社、さらには政府首脳の狼狽と無能ぶりが対照的。当時の首相へのインタビューも記されているが、結果への反省は聞かれず自己の行動の正当化ばかりで虚しい。
一つの大企業でも、本社経営陣と現場作業者との間は全く違うと言うことは、東電だけでなくひょっとしたら自分の会社(企業グループ)にも当てはまるのではないかと思った。絶望感しか覚えない。
2021年1月30日 自宅にて読了
一時は「時の人」となった感ある当時の福島第一原発所長・吉田昌郎氏を始めとする現場の人々の、地震発生直後から数日間の奮闘を綿密なインタビューから構成、昨年公開され日本アカデミー賞の各賞を得た映画「Fukushima50」の原作にもなった。
華々しいヒーロー像でなく、一人一人が自分の持ち場で知識と経験を活かし、通常の手順や機材が使えない中で柔軟な発想をして事故に対処した様子が伺える一方、情報が届きずらかったとは言え東京の東電本社、さらには政府首脳の狼狽と無能ぶりが対照的。当時の首相へのインタビューも記されているが、結果への反省は聞かれず自己の行動の正当化ばかりで虚しい。
一つの大企業でも、本社経営陣と現場作業者との間は全く違うと言うことは、東電だけでなくひょっとしたら自分の会社(企業グループ)にも当てはまるのではないかと思った。絶望感しか覚えない。
2021年1月30日 自宅にて読了